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☆ 2019年中に観た映画ベスト3 ☆

☆ 2019年中に観た映画ベスト3 ☆

 2019年は相変わらず、仕事・子育てに追われ、映画鑑賞がほとんどできない1年となりました。そのようななかで印象的だったのは、インターネットで映画を鑑賞する回数が増えたことです。特にネットフリックス製作の作品は非常にクオリティが高く、映画ファンなら観たいと思わせる作品ばかりでした。

「映画は映画館で」 一見すると、映画配信サービス、ネットサブスプリクションは悪にも思われがちですが、一方で今年劇場公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」は歴代興行収入のトップに踊り出る驚異的な結果を残しました。また、万人受けの難しい作家性の強い企画や監督に対し、ネット大手の会社は惜しげもなく資金を注入しています。今後、映画がどのようなスタイルで製作され鑑賞されるのか、その上手い住み分けを証明したことが2019年の象徴のように思えました。そんな2019年に初めて鑑賞した映画のベスト3です。


☆2019年初めて観た映画でのベスト3

1. マリッジ・ストーリー ★★★★
2. アイリッシュマン ★★★★
3. ジョーカー ★★★★




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 1位は「マリッジ・ストーリー」。手際のよい物語の語り口、そして主演のスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技が極上の一作である。とりわけ、近年はバジェット映画専門のイメージが強かったスカーレット・ヨハンソンが「ゴーストワールド」や「ロスト・イン・トランスレーション」の頃を彷彿とさせる繊細な演技を見せ、改めてその才能を思い起こさせた。また弁護士役のローラ・ダーンは、強烈なフェミニストと思いきや女性の意思を最大に享受できる社会・家庭構造改編の難しさを、少しの台詞でさり気に匂わせる辺り記憶に残るキャラクターだった。




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 2位は「アイリッシュマン」。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ出演、「グッド・フェーローズ」「カジノ」に続く、マーティン・スコセッシ監督の実録マフィア物とくれば面白くない訳がない。ただし今作は「グッド・フェーローズ」や「カジノ」のような派手なバイオレンスと小気味よいテンポの構成だけではなく、それらの出来事の先と裏社会に関わった者の顛末を描いているのが特異点だ。積年の企画をようやく実現させた映画「沈黙」を経由しての着陸。「アイリッシュマン」はスコセッシ監督が扱ってきた題材やキャラクターへ一種のアンサーを示している。




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 3位は「ジョーカー」。予告編を観た段階では不安だったが、本編の鑑賞を始めその不安は直ぐに一掃された。主役のホアキン・フェニックスの佇まいは言わずもだが、今作の質を担保しているのは映像美だと思う。ゴッサムシティにはゴミが溢れ、ストレスが街を覆いつくしている空気感を、暗くも美しく描いた各シーンの画に、まずは魅せられた。アメコミのキャタクターを拝借した別角度からの「タクシードライバー」のようにも思える。



 2020年は、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」やクリストファー・ノーラン監督の新作「テネット」等の楽しみな作品が沢山あります。良い映画と出会えるように期待しつつ、今から楽しみです。

☆ 2018年中に観た映画ベスト3 ☆

☆ 2018年中に観た映画ベスト3 ☆

 2018年は3月に第2子が誕生して嬉しい反面、ますます映画を観る時間を確保するのが難しくなりました。年間の鑑賞本数もここ数年で最も少ない20本ほどでした。そんな2018年に初めて鑑賞した映画のベスト3です。


☆2018年初めて観た映画でのベスト3

1. アンダー・ザ・シルバーレイク ★★★★
2. ウインド・リバー ★★★★
3. カメラを止めるな! ★★★★






 1位は「アンダー・ザ・シルバーレイク」。主人公、アンドリュー・ガーフィールドのおぼつかない目線から眺める世界は現実か妄想か??話の骨格や物語の方向もフワフワして分かり難い、非常に怪しい映画だった。訳の分からないワードや暗号、どこかレトロにも見える街並みやエッジの効いたキャラクターもよい味をだしており、不可解さと怪しさの向こう側に恍惚感を覚えた。デヴィッド・リンチまではいかないが、監督のチャレンジングな気概が観れた作品である。






 2位は「ウインド・リバー」。とにかく終盤の、とあるひねりに驚いた。思いがけない場面転換、それまでの雪一辺倒の静かな間合いから、突如として始まる激しいフィジカルな動き。物語の急転直下さが非常にフレッシュだった。






 3位は「カメラを止めるな!」。劇場で映画鑑賞をしていて、ここまで観客がひとつになって笑った作品は他になかったと思う。ネットストリーミング配信が台頭していく現在で、改めて映画館で鑑賞する意義を再確認できた瞬間でもあった。


というわけで、2019年も本数はそんなに観れないと思いますが、新しい映画に出会えることを今から楽しみにしています。

ミッション・インポッシブル / フォールアウト ★★★


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トム・クルーズはSASUKEに出るべきだ。


 トム・クルーズがSASUKEに出場したら、けっこういいステージまで進むのでは??と思った。「ミッション・インポッシブル/フォールアウト」は、物語の面白さとトム・クルーズ56歳にしてノースタントで挑む驚愕のアクションという、メタ的な凄味が入り混じった映画だった。

 本来、映画は映画内部の面白さだけで完結するものだが、時として映画外部の要因が作品の印象に直結することもある。「ワイルドスピード/スカイミッション」で奇しくも私が涙したのは、主役のポール・ウォーカーが撮影中に亡くなったという、映画の外側で起きた事象を鑑賞前に知っていたからである。その事実を知らずにスカイミッションを鑑賞した人は、ラスト付近のシークエンスは全く唐突で意味の成さないものに思えただろう。

 今作、フォールアウトにおいても例えばトム・クルーズという俳優を知らず、ノースタントでアクションに挑んでいることも知らずに鑑賞した場合は、作品から受ける面白味や感動は半分以下になるだろう。それこそが、現在のミッション・インポッシブルシリーズの肝であり、他の映画と大きな一線を画す要因となっている。それはスポーツにおける感動に近く、ビッグバジェットで大スターが命を張る映画は、もはやこのシリーズしか現存していない。

 トム・クルーズ自らの命を懸けて臨む撮影。そのモチベーションが「観客を楽しませるため」ならば、なんと偉大な映画人だろうか。即刻でアカデミー賞を与えるべきだと感じたし、彼に「ありがとう」と言いたくもなった。

 しかし、シリーズを重ねる毎にアクションのインフレが起こると、物語上の必然的なアクションではなく、アクションの為の物語に陥りがちだ。そもそもミッション・インポッシブルはスパイ映画、次作があるならもっとスケールを落とした知能戦の方向に持って行くのも悪くない気がする。そうでなければ、いよいよトム・クルーズの命が心配だ。


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ミッション・インポッシブル/ゴーストプロトコル ★★★
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