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☆ 2020年中に観た映画ベスト3 ☆

 2020年は誰にとっても忘れ難い年となっただろう。新型コロナウイルスにより、あらゆる行動が制限され生活様式は一変してしまった。映画業界はといえば、映画館が一時休業したり、新作映画が公開延期となったり、とにかく未曽有の年だったと思う。自分を振り返っても2回しか劇場に足を運んでおらず、これほど映画館に行かなかった1年は記憶にないくらいだ。オンラインサービスでの鑑賞が増えた中で、2020年に初めて鑑賞した映画のベスト3です。



☆2020年初めて観た映画でのベスト3

1. パラサイト ★★★★★
2. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 ★★★★
3. テネット ★★★★



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 1位は「パラサイト」。2020年の初めの方に公開されたが、年間を通して忘れることが出来ず、全方位で仕上がりが完璧と思えた一作だ。非常に分かり易い設定でありながら、ジャンルを飛び越える展開、エンターテイメントとしても成立、普遍のメッセージを突き付ける機能も兼ね備えており、非の打ちようがない映画だなという印象だった。アジア映画で初めてアカデミー作品賞を受賞したことも感慨深く、日本映画界もこれに奮起して世界を目指して欲しいと思う。



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 2位は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」。グレタ・ガーウィグ監督の才能が随所に観れる作品だ。古典である若草物語を、このような語り口で現代版にアップデートできるのかと驚いた。原作と原作者に最大限の敬意を払いつつ、現在の価値観に見事に迎合させた脚色・着地は見事である。豪華俳優陣の共演も見所のひとつで、特にシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメの息の合った自然なやりとりが印象に残った。



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 3位は「テネット」。圧倒的な情報量に鑑賞時には、スクリーンで今何が起きているのか分からなくなり、”だが”何か凄いことが繰り広げられているんだ、と思いながら観た作品だ。仕事終わりに鑑賞したせいか、観終わった後は頭がクラクラしたことを覚えている。未だに作品の全てを理解したわけではないが、現状オリジナル脚本でここまでのバジェット映画を作成できるのはクリストファー・ノーラン監督だけだろう。コロナウイルス禍でも劇場公開に拘ったのもノーラン監督らしいエピソード。フィルム主義・劇場鑑賞スタイルを守る映画界の番人としても今後に期待したいものだ。


以上、様々な想いが巡った2020年のベスト3でした。2021年は公開延期となっている「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」、また「ノマドランド」「ニュー・オーダー(英題)」に期待したいです。

☆ 2019年中に観た映画ベスト3 ☆

☆ 2019年中に観た映画ベスト3 ☆

 2019年は相変わらず、仕事・子育てに追われ、映画鑑賞がほとんどできない1年となりました。そのようななかで印象的だったのは、インターネットで映画を鑑賞する回数が増えたことです。特にネットフリックス製作の作品は非常にクオリティが高く、映画ファンなら観たいと思わせる作品ばかりでした。

「映画は映画館で」 一見すると、映画配信サービス、ネットサブスプリクションは悪にも思われがちですが、一方で今年劇場公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」は歴代興行収入のトップに踊り出る驚異的な結果を残しました。また、万人受けの難しい作家性の強い企画や監督に対し、ネット大手の会社は惜しげもなく資金を注入しています。今後、映画がどのようなスタイルで製作され鑑賞されるのか、その上手い住み分けを証明したことが2019年の象徴のように思えました。そんな2019年に初めて鑑賞した映画のベスト3です。


☆2019年初めて観た映画でのベスト3

1. マリッジ・ストーリー ★★★★
2. アイリッシュマン ★★★★
3. ジョーカー ★★★★




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 1位は「マリッジ・ストーリー」。手際のよい物語の語り口、そして主演のスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技が極上の一作である。とりわけ、近年はバジェット映画専門のイメージが強かったスカーレット・ヨハンソンが「ゴーストワールド」や「ロスト・イン・トランスレーション」の頃を彷彿とさせる繊細な演技を見せ、改めてその才能を思い起こさせた。また弁護士役のローラ・ダーンは、強烈なフェミニストと思いきや女性の意思を最大に享受できる社会・家庭構造改編の難しさを、少しの台詞でさり気に匂わせる辺り記憶に残るキャラクターだった。




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 2位は「アイリッシュマン」。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ出演、「グッド・フェーローズ」「カジノ」に続く、マーティン・スコセッシ監督の実録マフィア物とくれば面白くない訳がない。ただし今作は「グッド・フェーローズ」や「カジノ」のような派手なバイオレンスと小気味よいテンポの構成だけではなく、それらの出来事の先と裏社会に関わった者の顛末を描いているのが特異点だ。積年の企画をようやく実現させた映画「沈黙」を経由しての着陸。「アイリッシュマン」はスコセッシ監督が扱ってきた題材やキャラクターへ一種のアンサーを示している。




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 3位は「ジョーカー」。予告編を観た段階では不安だったが、本編の鑑賞を始めその不安は直ぐに一掃された。主役のホアキン・フェニックスの佇まいは言わずもだが、今作の質を担保しているのは映像美だと思う。ゴッサムシティにはゴミが溢れ、ストレスが街を覆いつくしている空気感を、暗くも美しく描いた各シーンの画に、まずは魅せられた。アメコミのキャタクターを拝借した別角度からの「タクシードライバー」のようにも思える。



 2020年は、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」やクリストファー・ノーラン監督の新作「テネット」等の楽しみな作品が沢山あります。良い映画と出会えるように期待しつつ、今から楽しみです。

☆ 2018年中に観た映画ベスト3 ☆

☆ 2018年中に観た映画ベスト3 ☆

 2018年は3月に第2子が誕生して嬉しい反面、ますます映画を観る時間を確保するのが難しくなりました。年間の鑑賞本数もここ数年で最も少ない20本ほどでした。そんな2018年に初めて鑑賞した映画のベスト3です。


☆2018年初めて観た映画でのベスト3

1. アンダー・ザ・シルバーレイク ★★★★
2. ウインド・リバー ★★★★
3. カメラを止めるな! ★★★★






 1位は「アンダー・ザ・シルバーレイク」。主人公、アンドリュー・ガーフィールドのおぼつかない目線から眺める世界は現実か妄想か??話の骨格や物語の方向もフワフワして分かり難い、非常に怪しい映画だった。訳の分からないワードや暗号、どこかレトロにも見える街並みやエッジの効いたキャラクターもよい味をだしており、不可解さと怪しさの向こう側に恍惚感を覚えた。デヴィッド・リンチまではいかないが、監督のチャレンジングな気概が観れた作品である。






 2位は「ウインド・リバー」。とにかく終盤の、とあるひねりに驚いた。思いがけない場面転換、それまでの雪一辺倒の静かな間合いから、突如として始まる激しいフィジカルな動き。物語の急転直下さが非常にフレッシュだった。






 3位は「カメラを止めるな!」。劇場で映画鑑賞をしていて、ここまで観客がひとつになって笑った作品は他になかったと思う。ネットストリーミング配信が台頭していく現在で、改めて映画館で鑑賞する意義を再確認できた瞬間でもあった。


というわけで、2019年も本数はそんなに観れないと思いますが、新しい映画に出会えることを今から楽しみにしています。

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