アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]
(2010/04/23)
サム・ワーシントンゾーイ・サルダナ

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 SF映画の先駆けである「スター・ウォーズ」やCG技術を広く認知させた「ジュラシック・パーク」のように、またひとつ映画史に名を残す作品が生まれた。3D映画の起点、興行収入記録の更新。それが「アバター」である。

 本作で初めて3D映画を体験したが、立体に見える感覚より、細部まで精巧に描かれた惑星パンドラ、ナヴィの動きや質感にまずは驚く。3D映画とのイメージが強いが2Dで鑑賞したほうがより鮮やかなコントラストで作品に没頭できるだろう。惑星の木々のひとつから生態系まで、0の状態からよくここまで練り込んだなと、ジェームズ・キャメロン監督の尋常ではないこだわりように感服してしまう。テレビ放送などである「世界遺産」のように、パンドラの自然を追ったドキュメンタリーでも出来そうな勢いだ。

 本作がヒットした要因はそのような映像の説得力、そして物語の普遍性にあるのではと思う。それまで歴代興行収入1位だった「タイタニック」は身分の違いを越えての恋愛とその後の悲劇。「アバター」は種を越えての恋愛、自然との調和であり、筋書きとしては極めて王道・ベタなものだ。地球人の侵略やスティーブン・ラングが演じたクオリッチ大佐に代表されるように、そこには徹底した勧善懲悪の図式が埋め込まれていた。軸をぶらさない物語の分かりやすさ、キャラクターの感情変化の掴み易さ、観客の求める欲求に裏切らず、そのまま応える巧みな内容である。

 「アバター」で創りだされたCGデータの情報量はペタバイト(1000テラバイト)を超えるそうだ。この資産を無駄にしないためにも、キャメロン監督は続編も構想に入れている。「エイリアン2」「ターミネーター2」にようにシリーズものを全作以上のクオリティーで製作したキャメロン監督なら期待して良さそうだ。


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パブリック・エネミーズ ★★★

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パラノーマル・アクティビティ [Blu-ray]パラノーマル・アクティビティ [Blu-ray]
(2010/06/02)
ケイティ・フェザーストーンミカ・スロート

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 「パラノーマル・アクティビティ」は135万円で製作された映画が、90億円以上の興行収入を稼ぎ出した話題のホラー作品である。率直な感想を言えば本作はそこまで怖くない。それよりもショッキングなシーンになると観客の1人が「ヒャー」っと悲鳴をあげたり、途中で怖くなったのか退席して戻って来なかった若者が居たりと、映像体験だけではなくそれぞれの観客のリアクションが面白かった。

 ハンディカムカメラでお互いを撮影しあう手法となると、やはり「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を思い出す。今作がブレアウィッチほど怖くないのは、カメラを回し続ける動機付けと、その場所に居続ける必然性の違いにあるのではないだろうか。ブレアウィッチは魔女の謎を解くために若者が山に入り、遭難してしまうため場所は限定され、その記録としてカメラを回す必要性がおのずと生じていた。パラノーマルの場合は家で怪奇な現象が起きるのなら、家を離れれば良いし、カメラを回す必要もそこまでない。彼の無理矢理な説得と彼女が悪魔に憑かれているかも??という、ギリギリの動機付けで物語が進むため気持ちが冷めてしまう。物語・舞台上しょうがないが、これはブレアウィッチの遭難時の絶望・疲労感には遠く及ばないもの。なにか上手い脚本のアイディアがほしいところであった。




*****以下、ネタばれ注意*****




 恐怖の観点から眺めればそこまでないが突っ込み所が沢山あり、思いがけず楽しんで鑑賞できる。

・怖い現象が起きるのにそこで寝続けることのすごさ。自分ならドアがバタっと閉まったときから、その寝室では絶対に寝たくない。ウィジャボードが燃えた時点でその家から引っ越すだろう。
・「お前を絶対に守る」と言っておきながらドアから遠い方で寝る男。せめて彼女と寝る位置を代わってあげろよ、と言いたくなる。また、廊下を撮影するためとはいえ、ドアを開けたまま寝れるのがすごい。
・「これは僕の専門じゃないから・・・」と言って足早に帰る霊能力者(笑)助けてあげろよ、と観客全員が突っ込んだだろう。
・どう見ても学生に見えないケイティ。決して美人ではないが愛嬌のある外見。そして胸ばかりを見てしまっていた(笑)
・何かとイライラさせるミカ。しかしデイトレーダーはそんなに儲かるのかと錯覚させる設定であった。プール付き戸建て、大型液晶テレビ、最新電子機器、大きな棚に沢山のDVDなど・・・外に働きに出ず、毎日自由に暮らしができるミカが羨ましく観えた。

 映画の爆発的なヒットにより続編の話もあるようだが、それもブレアウィッチの続編の二の舞になるのが想像に易い。一時的なお祭り、今では滅多にないアメリカンドリームとして、今回1作で終わらせる方が得策だろう。
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