ウルヴァリン:SAMURAI 4枚組コレクターズ・エディション (初回生産限定) [Blu-ray]ウルヴァリン:SAMURAI 4枚組コレクターズ・エディション (初回生産限定) [Blu-ray]
(2014/01/08)
ヒュー・ジャックマン、真田広之 他

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日本人なら楽しめるor日本人だからこそ粗が目立つ


 「ウルヴァリン」スピンオフ第2弾の舞台は日本。原作コミックでもウルヴァリンは日本通の設定のため流れとして無理はない。しかしながら、日本が舞台だからこそ日本人が観たら粗が目立つのだ。その辺りの、いわゆるトンデモ描写を”楽しみながら突っ込めるか”、“冷静に批判してしまう”かで「ウルヴァリン:SAMURAI」の評価は分かれるだろう。以下、劇中で気になった突っ込み所を列挙してみた。




*****以下、ネタばれ注意*****




 -ここが変だよウルヴァリン-
・長崎から東京までを車で、まぁまぁの時間で移動している。(速過ぎる。)
・長崎の場面では薄着で夏っぽい日差しだが、何日間の物語なのに後半は一気に冬。外国製作陣の「こういう画がとりたい」という願望が矛盾を生み出す。
・増上寺の屋根に忍者がバレバレで行動している。全く隠密になっていない。
・お風呂でおばちゃん2人がウルヴァリンの体をデッキブラシで洗う(笑)日本にそういう文化はないが他の映画でもそういう画を観たことある気も…。
・走行中の新幹線の上(おそらく250km以上の速度)で、生身の人間が超絶ミュータントのウルヴァリンと互角に戦う。このヤクザこそ超人なのでは??ドスが新幹線の屋根に刺さったりもする。

 その他、パチンコ・ラブホテル・切腹・忍者・侍 etc…とにかく外国の人が感じる日本のカルチャーをこれでもかと詰め込んでおり、辟易もしながらも一定以上は楽しむことができた。しかしもっと問題なのは根本的に物語が分かり難いこと。特に忍者のハラダとDr.グリーン(ヴェスパー)の行動動機が不可解・不明過ぎており、勢いで話を進めている印象。時間をコンパクトにしてシンプルな逃亡劇にしても良いような。

 日本人キャストである、真田広之と福島リラの殺陣やアクションはスピーディーで格好いいのだが、主人公のウルヴァリンについては(過去のX-MEN作品でもそう)際立った見せ方がなくテンションが上がらない。シルバーサムライとヒュー・ジャックマンの一騎打ちも、もっと華のある別の演出があったと思う。大作映画で巨費を投じながらも、こみ上げるB級感。毎回違う下着姿で出演したジーン・グレイ、ファムケ・ヤンセンの熱演が何気に泣ける。


■関連作品■
X-MEN ★★★
X-MEN2 ★★★
X-MEN/ファイナル・デシジョン ★★★
X-MEN/ファースト・ジェネレーション ★★★
プレステージ ★★★★
ファウンテン/永遠につづく愛 ★

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ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス 他

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皆に必要とされないスーパーマンの存在意義


 「マン・オブ・スティール」を観て、まず思うのはスーパーマンの存在意義だ。同じDCコミックのバットマンが「ダークナイトサーガ」でブレイクしたのは記憶に新しい。ヒーロー映画でありながら徹底したリアリストと、幾重にも巡らせる深いテーマが一大ムーヴメントを起こした要因でもある。しかしそれは、闇の守護神であるバットマンだからこそ構築できた世界観であり、同じことをスーパーマンでも表現しようとしたのがベクトル違いに感じられたのだ。

 ヒーローにはイメージがありバットマンは闇を生きる”陰”、スーパーマンは大地の光を浴び大空を飛び回る”陽”。「マン・オブ・スティール」はリブートの1作目でありながらひたすらに陰を求めており、その為に全くと言っていいほど爽快感・高揚感・なにより存在感そのものが皆無である。それは劇中で、地球人が1度もスーパーマンを賞賛・応援するシーンがなく傍観者に徹しているためだ。ラストでゾット将軍のビームから4人くらいの家族を助けても、それ以前の戦い、高層ビルに吹き飛ばされた際等に数十人は軽く死んでいると思えて全く気持ちが乗らないのだ。

 もちろんこれらは、リアリストであるクリストファー・ノーラン製作・原案の影響が大きいと考えるが、スーパーマンはやはり人々に希望を与える存在でなければいけない。皆が下を向き悲観していようが、空を見上げヒーローを応援し希望を取り戻す、これこそがスーパーマンの持つ”陽”であり存在意義ではなかろうか。「マン・オブ・スティール」=鋼の男であれば、今回の鋼は実に冷たい印象。次回作以降、この鋼の熱が上がるように期待したい。

 豪華俳優陣のなか、ゾット将軍の副官であるファオラ=ウルを演じたアンチュ・トラウェのアクションが面白い。超絶スピードで軍隊をなぎ倒す姿、冷酷な様子が大変ユニークである。登場キャラクターの力のインフレ加減が凄すぎて続編やVSバットマンの際は、どのようにアクションシーンを演出するのかも注視したい。


■関連作品■
バットマン ビギンズ ★★★★
ダークナイト ★★★★★
ダークナイト ライジング ★★★★


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(2013/12/18)
ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス 他

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テーマ:映画感想
ジャンル:映画
 今年は7月に念願の海外旅行に行きました。イタリアとフランスに8日間。風光明媚な自然、そして美しい建造物に感動すると同時に、現地の人々との価値観の違いを間近で味わう貴重な体験となりました。特にイタリアの人の適当加減に今更ながらカルチャーショックを受けることに。ホテルから出発するのに運転手がなかなか来なかったり、応援しているサッカークラブチームの選手が移籍するから仕事が身に入らないと言い出したり、車のバンパーは傷をつける為にあるとぎゅうぎゅうに縦列駐車したり、街中での強引な交通マナーなど、なかなか興味深かったです。

 日本人が神経質過ぎるのか?? ナーバスがナーバスを生み、巨大なスパイラルとなって昨今の半沢直樹のような土下座文化が常態化してしまったのか??長期に渡る夏季休暇があったり、歴史や文化を頑なに守っていたり、何かリラックスして見える欧州文化に、日本も人生観や豊かさを再考する時期に来ている気がしました。思えば僕が生涯最も好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」も「ゴッドファーザーⅡ」も、どちらもイタリアが切り離せない要素となっています。今回の旅が自分自身への価値観はもちろん、映画に対する観方も変えてくれる、そんな気がしました。そのような1年を振り返って、2013年中に初めて観た作品のなかから、特に気に入ったベスト3を紹介します。

☆2013年初めて観た映画でのベスト3

1. 別離 ★★★★
2. ザ・マスター ★★★★
3. ゼロ・グラビティ ★★★★


別離 [Blu-ray]別離 [Blu-ray]
(2012/12/04)
レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ 他

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 1位の「別離」は1人も悪人が登場しない脚本、大きな展開が無いのに飽きずに鑑賞できる演出が秀逸だ。誰もが経験し得る、そして人生で最も身近なコミュニティである家族間でのすれ違いを軸に、思惑を男女・宗教・国家・社会まで広げることが出来る構成はさすがである。上記ではイタリア旅行でのカルチャーショックを謳ったが、家族感でも自分の想いは分かりえないのかな…と思ったり。人の意思疎通も伝え方や出会うタイミングがいかに重要であるか、グローバルで少し現実離れした「バベル」とは違う生々しい描写、自然な登場人物の心境の推移が観てとれる。


ザ・マスター [Blu-ray]ザ・マスター [Blu-ray]
(2013/09/20)
ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン 他

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 2位の「ザ・マスター」は1度目の映画館での鑑賞では仕事の疲れもあって正直眠ってしまった映画である。一言で評すれば”よく分からなかった”というのが正直なところ。それでも映画にまとわりつく異様なオーラに魅せられて、ブルーレイを通じて何度も鑑賞した作品だ。何度、鑑賞してもやはり”よく分からない”のだが何故かまた観たくなる不思議な存在。出演者の怪演と美しい画面構成・65mmフィルム採用にその要因がありそう。


ゼロ・グラビティ [Soundtrack]国内盤ゼロ・グラビティ [Soundtrack]国内盤
(2013/12/11)
スティーブン・プライス

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 3位の「ゼロ・グラビティ」は未曾有の映像体験だった。徹底した無重力空間の再現に鑑賞しながら、どれほど手に汗を握ったものか。冒頭13分の長回し、2人だけの登場人物、宇宙空間のみの舞台、漂流からの帰還するだけの話、全てにおいて野心に溢れた作品だ。シンプルなストーリーラインながら深遠なる境地に向う展開は、まるで「2001年宇宙の旅」のように思えた。

☆2014年期待の映画☆
 クリストファー・ノーラン監督の新作「Interstellar」(原題:インターステラー)。最近、上昇気流のマシュー・マコノヒーが主演、「ゼロ・ダーク・サーティ」での熱演が記憶に新しいジェシカ・チャスティンをはじめ、アン・ハサウェイ、エレン・バースティン、マイケル・ケイン、マット・デイモン他、豪華出演陣にも注目。ダークナイトトリロジーの大仕事を終えたクリストファー・ノーラン監督が実弟ジョナサン・ノーランのオリジナル脚本のもと、どのような作品に仕上がるのか今から楽しみでしょうがない。


ダークナイト コンプリート・トリロジー アルティメット・コレクターズ・エディション(6枚組)(5,000セット限定) [Blu-ray]ダークナイト コンプリート・トリロジー アルティメット・コレクターズ・エディション(6枚組)(5,000セット限定) [Blu-ray]
(2013/11/06)
クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン 他

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