「感動」という言葉には、深い感銘を受けて強く心が動かされるという意味がある。今回「フラガール」のなかでその言葉に適合する場面に遭遇した。それは紀美子がダンスの練習を1人でしているところに母親が現れるというシーン、ダンスの躍動感と蒼井優の真剣な表情に思わず感動してしまった。
蒼井優のダンスシーンといえば以前、「花とアリス」のラスト近く、オーディション会場で即興でバレーを踊る場面があった。その時は踊っている当事者よりも岩井俊二監督の演出、光の加減やカメラの傾け具合など幻想・映像的な美に惹かれてたように思える。「フラガール」ではダンスのシーンや泣かせにはいるような場面が多くあるものの、人が真剣な表情をしている、身体中からエネルギーを放っている瞬間をフィルムに焼き付けた、あのシーンこそが最大の見せ場だと思った。同じようなシチュエーションとして2作品を比較するのも面白いだろう。
昭和40年代という時代背景を、細部まで描いた今作は日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。蒼井優も助演女優賞を獲得したが、その時に初めて主役は松雪泰子だったことに気付く(笑)フラダンスを教えるための先生役、高飛車で横暴、しかし一方で弱い側面もあり、頼りになる人情型のキャラクターを好演していたが、蒼井優の前に印象が薄れていた感は否めない。また前半のテンポの良さと笑いの要素が中盤以降は無くなり、涙を誘うような展開ばかりになってしまったことは個人的に重く、もう少し見せ場の比重を分散させてほしかった。
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花とアリス ★★★
リリイ・シュシュのすべて ★★★★
とてもいい映画です。
常磐ハワイアンの歴史も分かり今までとは違う印象を
持つことができました。