フラガール [Blu-ray]フラガール [Blu-ray]
(2009/12/18)
松雪泰子、豊川悦司 他

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 「感動」という言葉には、深い感銘を受けて強く心が動かされるという意味がある。今回「フラガール」のなかでその言葉に適合する場面に遭遇した。それは紀美子がダンスの練習を1人でしているところに母親が現れるというシーン、ダンスの躍動感と蒼井優の真剣な表情に思わず感動してしまった。

 蒼井優のダンスシーンといえば以前、「花とアリス」のラスト近く、オーディション会場で即興でバレーを踊る場面があった。その時は踊っている当事者よりも岩井俊二監督の演出、光の加減やカメラの傾け具合など幻想・映像的な美に惹かれてたように思える。「フラガール」ではダンスのシーンや泣かせにはいるような場面が多くあるものの、人が真剣な表情をしている、身体中からエネルギーを放っている瞬間をフィルムに焼き付けた、あのシーンこそが最大の見せ場だと思った。同じようなシチュエーションとして2作品を比較するのも面白いだろう。

 昭和40年代という時代背景を、細部まで描いた今作は日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。蒼井優も助演女優賞を獲得したが、その時に初めて主役は松雪泰子だったことに気付く(笑)フラダンスを教えるための先生役、高飛車で横暴、しかし一方で弱い側面もあり、頼りになる人情型のキャラクターを好演していたが、蒼井優の前に印象が薄れていた感は否めない。また前半のテンポの良さと笑いの要素が中盤以降は無くなり、涙を誘うような展開ばかりになってしまったことは個人的に重く、もう少し見せ場の比重を分散させてほしかった。


■関連作品■
花とアリス ★★★
リリイ・シュシュのすべて ★★★★
百万円と苦虫女 ★★★★
デトロイト・メタル・シティ ★★★
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テーマ:映画感想
ジャンル:映画
コメント
フラガールは人目も気にせず映画館で泣きました。
とてもいい映画です。
常磐ハワイアンの歴史も分かり今までとは違う印象を
持つことができました。
2007/09/14(Fri) 11:22 | URL | ミュー | 【編集
コメントありがとうございます!!
あまり邦画を観ないのですが、今作を観て久々に胸が詰まりそうになりました。
恥ずかしながら常磐ハワイアンのことを知らなかったので、実際の施設がどんなものなのか気になります。あのフラダンスも実際に見てみたくなりました!!
2007/09/15(Sat) 02:07 | URL | >ミューさんへ | 【編集
 フラガール!!
 久しぶりに映画館で観たい!と思い、京都の上映最終日に急いで行ったのを覚えています。
 最近の私は、邦画ばかり観てますが・・・泣きました。号泣。
 こういう人間っぽいのにすごく弱い・・・。今の時代、ココまで一生懸命になるコトってあんまりないですよね?
 ド素人なんで、構成がどうとか、映像が・・・とかはわからないけど。すごく引き込まれました。私も田舎っこだから?(笑)
 当日、映画館にいたのはあきらかにフラダンスを習っていると思われるオバチャン集団で満席でした。みんなハンカチ片手に・・・こういうのもいいなぁと思いました。
 mixiの足跡から勝手にやってきました!他の映画の感想も聞いてみたいなと思いました。
 ちなみに。嫌われ松子の一生!!アレは去年の私の大好き映画1位です★★
2007/09/15(Sat) 10:12 | URL | ケイコッチ | 【編集
苦境に立たされた田舎町の人々が奮起する、という王道な展開にも、不器用なりに真剣さが伝わってきて泣けますよね。蒼井優のダンスもですが、方言・台詞まわしも巧い気がしました。
「あきらかにフラダンスを習っていると思われるオバチャン集団が」…っていうのは、なにか情景が浮かびますね。絶対に気持ちがはいると思う。

「嫌われ松子の一生」は観よう観ようとしていて観れてない作品。そんなのばかりですが(笑)大好き映画1位となると気になりますね。
他の映画の感想も是非、見てください!!
2007/09/15(Sat) 10:25 | URL | >ケイコッチさんへ | 【編集
私もこの映画は爆泣きしました。特に友達が夕張に行ってしまうシ-ン、その貧しさと健気さに胸が痛くなりました。だからというわけでしょうか、一番好きなシ-ンは松雪泰子が男湯にドカドカ入って、高橋克美をボコボコにするところです。「感動」って一番大切ですね。
 脇役も豊悦始め、そろっていました。寺島進のチンピラ、相変わらずいいですね。
 ケイコッチさんがおっしゃるように、「嫌われ松子・・・」は私の友人も大お薦めだといっていましたが、私もまだ観ていません。
2007/09/16(Sun) 01:57 | URL | パタリロ | 【編集
 幼なじみの友達が夕張に行くシーン、よく覚えています。それに付随して男湯のシーンも記憶に残るもの。虐待をした父親を怒鳴りたてるところは、スカッとしますよね。そのような人情味溢れる演出の数々が、単館系ながらヒットを呼び込んだ要因のひとつになっているんでしょうね。
2007/09/16(Sun) 09:55 | URL | >パタリロさんへ | 【編集
はじめまして
蒼井優ちゃん派なんですね!
もちろん、蒼井優ちゃんも素晴らしかったですが、わたしは松雪さんのダンスに完璧ノックアウトされてしまいました。笑
確かに最後は涙・涙でしたね。
2014/09/19(Fri) 09:48 | URL | ihuru | 【編集
こんにちは。コメントありがとうございます。
今、思い返すと蒼井優さんも松雪泰子さんも共に素晴らしかったですよね。

ihuruさんのブログも拝見しました。未見の作品も沢山ありましたので是非、参考にしようと思います。
2014/09/21(Sun) 10:17 | URL |  | 【編集
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