ブラッド・ダイヤモンド ★★★

ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組) ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組)
レオナルド・ディカプリオ. ジャイモン・フンスー. ジェニファー・コネリー. カギソ・クイパーズ. アーノルド・ボスロー (2007/09/07)
ワーナー・ホーム・ビデオ
映画の詳細を見る



 近年のハリウッドスターには、ファンへのイメージ戦略や家族への影響を考慮して殺人シーンをNGとする俳優も少なくない。ところがレオナルド・ディカプリオは違う。今作では元傭兵という設定を活かしてか、ハンドガンやライフルを片手に簡単に人を殺してしまう。しかも本人と対象者が1画面に納まっているのでそのインパクトも大きい。

 それはシエラレオネの悲劇を伝えることが前提にあるのだが、王子様キャラクターから脱するという、映画人としての決意の表れと思えるのは自分だけではないはず。「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」「ディパーテッド」と難しく硬派な役柄ばかりを選んだ、近頃の彼の目つきに「ロミオとジュリエット」「タイタニック」のときのようなあどけなさは無い。賞が総てではないが、なんとかして認められようと奮闘する彼の言動には心を動かれるものがある。

 「ブラッド・ダイアモンド」が他のそのような作品と違うのは、主人公のダニー・アーチャーが先進国ではなく彼もアフリカ出身だということだ。ダイアモンドの密輸を繰り返し、性善説をも懐疑に思うような彼が、漁師のソロモン・バンディーとの出会いによって変化していく様は自然であり説教臭くない。それはアーチャーもまたアフリカの大地を愛し、そこで生きた者として誇りを持っているからであり、赤い土を握りしめるシーンには力強さとそこへ還っていく物悲しさが漂っていた。「とうの昔に神はこの地を見捨ててる」という台詞が非常に印象深い。

 それらを踏まえると、唯一先進国出身だったジェニファー・コネリーの存在がなんとも利己的にも思えてしまう。ジャーナリストとしてシエラレオネの現状を伝えようと奔走するのだが、最終的に彼女は自国に戻っている。ディカプリオと携帯電話で話すシーンに言いようのない違和感を覚えるように、先進国と第三世界との温度差は依然として存在するのだ。


■関連■
ディパーテッド ★★★
リトル・チルドレン ★★★

[ 2007/09/16 00:01 ] アクション | TB(0) | CM(6)
こんばんは!まさきさん^^
お久しぶりです!
私も先日、この映画を鑑賞したのですが、
デカプリオの演技は確かに変化しようとする
彼の意識がよく伝わってきましたよね。
アーチャーは、白人でありながらアフリカ出身であり、
あの台詞、印象的ですよね。
でもこの作品、洋画にしては珍しくラブの描写が
奥ゆかしくて、好感が持てました。
監督も『ラストサムライ』以降、日本人の奥ゆかしさを学んだのでしょうかねww

では、久しぶりですが応援して帰りますね!
[ 2007/09/18 23:22 ] ぴーち [ 編集 ]
こんばんは!!コメントありがとうございます。
この作品のディカプリオは、なかなか好感がもてたのですが、世間では傭兵に見えないなど賛否あるみたいですね。

「ラストサムライ」はアクションとヒューマンドラマを融合してましたけど、今作も複数のジャンルが混じっていると思います。
監督の得意分野なんですかね、アクション超大作と売り出している割には重たくてビックリしました。
[ 2007/09/19 00:21 ] >ぴーちさんへ [ 編集 ]
 夜更けに、こんばんは!
 ディカプリオはこれから、どんどん変わっていくでしょう。ハンサムから脱皮して、今彼は捨て身で役者やってます。古いのですが「太陽と月に背いて」でその兆候が見えます。彼の映画の中では一番好きです。傲慢な天才ランボ−、まだ完全にこなしてはいませんでしたが、彼の本質が垣間見えました。不適な男です。まさきさんはその辺りを感じられたのかなあ・・・なんて思いました。もし、まだご覧になっていないならお薦めです。クラッシクは、もっと後からで十分です。今を追ってください。期待しています。今を見ることによって、後年クラッシクをご覧になったとき、深く理解されるのではと思います。若いからこそ、若い時しか、感じられないものがありますから。
[ 2007/09/19 02:34 ] パタリロ [ 編集 ]
パタリロさん、こんばんは!!
ディカプリオの「太陽と月に背いて」だけは観てなかったですね。その近辺の「バスケットボール・ダイアリーズ」「ギルバート・グレイプ」は鑑賞していたのですが。パタリロさんの本質が垣間見れるという、言葉が気になります。「僕たちのアナ・バナナ」の後に(笑)鑑賞しますね。
[ 2007/09/19 19:38 ] >パタリロさんへ [ 編集 ]
こんにちは

ディカプリオ良いですね〜

これからが益々楽しみです・・

ストーリーは観ていて辛かったです・

普段身に着けるダイヤにそんな背景があったとは・・
ラストにショーウインドーに飾られたダイヤモンドと
少年兵・・発掘作業のシーン・・

不買運動か・・
難しいですよね・・

私たちに出来ることは何なのでしょうか

赤い土

資源が豊富で豊かな楽園に。。
いつかなるのでしょうか
[ 2008/01/06 10:44 ] hiro [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
予告編などではアクション映画に観えましたが、中身は非常にシリアスでしたね。
ダイヤモンドが産業として成り立っていることもあり、一概に全ては否定できませんが、深刻な現状があることを知りました。
[ 2008/01/06 11:14 ] >hiroさんへ [ 編集 ]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
スポンサードリンク
過去のタイトルを検索
カレンダー
07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール
リンク

各ブログランキングに参加しております。良かったら応援よろしくお願いいたします!!

にほんブログ村 映画ブログへ




★前田有一の超映画批評★
グレートシネマ
映画リンク集-シネマメモ
相互リンク/映画
ピコシアタ

カウンタ