「愛のためにその人を殺せるか」尊厳死とはまた違う、官能や本能といった今作のテーマ、着眼点は面白い。男性・女性の観点から、それぞれ受け止め方は異なるとは思うが「愛の流刑地」が発した命題は、多くの人の関心を惹くものではないのだろうか。
そのような良い土台があるのに、どうしても気になったのが女性検事の存在だった。冒頭で菊治が冬香を殺し、それから菊治の回想という形で今作は展開されていく。そのため菊治の主観で物語は進むのだが、合間に何故か女性検事の視点やエピソードが挿入されるのだ。たしかに女性検事も不倫の経験があり、菊治の主張にも一理あるとの想いがあったのだろう、しかしそれを描くには時間も圧倒的に足りていない。それなら冬香のベッドシーン以外の描写があったほうが人物像に深みを与え、作品に没頭できたように思える。長谷川京の微妙なキャラクターと微妙な肌の露出は本編のテーマから逸れ気持ちを寸断してしまうものだった。
寺島しのぶと富士純子の親子のやりとりが1番印象に残っている。実際の親子共演ということもあり妙な緊張感とリアルさがあった。
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フラガール ★★★東京タワー ★★ヴァイブレータ ★★★
「愛の流刑地」ですか!ものすごく私のほうが年上なのに尊敬してしまいます。ここまでご覧になっているとは、驚きでした。私はうっかり夫のとっている「日経」で毎朝、on timeで原作を読んでしまいました。菊治どうするのとどきどきでした。原作での検事はもっとク−ルでいて、法で裁けない「愛」というものに葛藤しますが混乱はしませんでした。長谷川京子にはうらみはありませんが、あんなに美しいのに残念ながら大根です。完全なミスキャストですねえ。まさきさんの意見に賛成です。でも、原作者はインタビュ−で長谷川京子をほめていました。まあ、仕方ないですねえ。男の人はみんな美人によわいですから。
究極の愛・・・それをエロスからあの年で描く渡辺淳一「ようやるなあ」と感心してしまいます。