愛の流刑地愛の流刑地
(2007/07/27)
豊川悦司寺島しのぶ

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 「愛のためにその人を殺せるか」尊厳死とはまた違う、官能や本能といった今作のテーマ、着眼点は面白い。男性・女性の観点から、それぞれ受け止め方は異なるとは思うが「愛の流刑地」が発した命題は、多くの人の関心を惹くものではないのだろうか。

 そのような良い土台があるのに、どうしても気になったのが女性検事の存在だった。冒頭で菊治が冬香を殺し、それから菊治の回想という形で今作は展開されていく。そのため菊治の主観で物語は進むのだが、合間に何故か女性検事の視点やエピソードが挿入されるのだ。たしかに女性検事も不倫の経験があり、菊治の主張にも一理あるとの想いがあったのだろう、しかしそれを描くには時間も圧倒的に足りていない。それなら冬香のベッドシーン以外の描写があったほうが人物像に深みを与え、作品に没頭できたように思える。長谷川京の微妙なキャラクターと微妙な肌の露出は本編のテーマから逸れ気持ちを寸断してしまうものだった。

 寺島しのぶと富士純子の親子のやりとりが1番印象に残っている。実際の親子共演ということもあり妙な緊張感とリアルさがあった。


■関連作品■
フラガール ★★★
東京タワー ★★
ヴァイブレータ ★★★
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テーマ:映画感想
ジャンル:映画
コメント






















「愛の流刑地」ですか!ものすごく私のほうが年上なのに尊敬してしまいます。ここまでご覧になっているとは、驚きでした。私はうっかり夫のとっている「日経」で毎朝、on timeで原作を読んでしまいました。菊治どうするのとどきどきでした。原作での検事はもっとク-ルでいて、法で裁けない「愛」というものに葛藤しますが混乱はしませんでした。長谷川京子にはうらみはありませんが、あんなに美しいのに残念ながら大根です。完全なミスキャストですねえ。まさきさんの意見に賛成です。でも、原作者はインタビュ-で長谷川京子をほめていました。まあ、仕方ないですねえ。男の人はみんな美人によわいですから。
 究極の愛・・・それをエロスからあの年で描く渡辺淳一「ようやるなあ」と感心してしまいます。





2007/09/23(Sun) 02:40 | URL | パタリロ | 【編集
さっきのコメントの冒頭が空白になってしまって、すいません。
2007/09/23(Sun) 02:44 | URL | パタリロ | 【編集
おはようございます!!
「愛の流刑地」を鑑賞したのは、話題性があったからですかね。どこかで官能描写を期待している部分があったとも思います。その官能描写や映像美ばかりが大事に扱われていて、気持ちにはいまひとつ届きませんでした。長谷川京子さんの存在もありますが、もしかしたら製作者と鑑賞者に齟齬があったのかもしれませんね。
2007/09/23(Sun) 11:21 | URL | >パタリロさんへ | 【編集
渡辺淳一の女性観自体が古いですね。男の勝手な思い込みとしかとれなくもないですから。官能的といえば、サスペンスですが「白と黒のナイフ」(1985)を思い出しました。今回調べたら、「氷の微笑み」も同じ脚本家(ジョ-・エスタ-)でした。この二つは同じテ-マで書かれたらしいです。東洋系官能的では「愛人」なんかもいいですね。これは原作を読んでみましたが、映画よりもよかったです。映画は人間の様々な部分が題材になりますね。
2007/09/24(Mon) 01:49 | URL | パタリロ | 【編集
「白と黒のナイフ」を調べると評価の高い作品ですね。テーマも内容も気になります!!ジョー・エスターハスは特に官能サスペンスものが得意のようですね。あの「ショーガール」もこの人が脚本していることをしって驚きました。
2007/09/24(Mon) 16:19 | URL | >パタリロさんへ | 【編集
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