普段、週間マガジンや漫画類をほとんど読まない自分が、唯一買っているコミックが「賭博黙示録カイジ」である。借金を抱えた主人公のカイジが、様々なギャンブルに挑んでいくという内容なのだが、異質なギャンブルや巧みな心理戦は読んでいて相当に興奮するものだ。そんな映画を探していた。
以前「10億分の1の男」という同じような臭いのする作品を観たのだが、内容が先走りすぎて心理面を描けていなかったのを覚えている。しかし「13/ザメッティ」では画面から主人公の震えや、冷や汗を掻くような密室内の空気が伝わってくるほど臨場感にあふれ、それは恐ろしいものだった。
今作でのギャンブルはロシアンルーレット。13人の参加者が円形に並び、1発の弾丸を込めたリボルバー型の銃を前の人の後頭部に突きつけ、合図と同時にトリガーを引くというもの。もちろん自分は自分の後ろの人から銃を突きつけられている。それは一瞬でカタがつく文字通り命を賭けたギャンブルであり、極限の緊張感と極上の安堵感を得られる常識を逸した体験だ。
面白いのは「カイジ」と同じく、登場人物の言動の根源がお金であり、持つものと持たざるものの優劣がはっきりとしていること。参加者はいくら命を賭けようが所詮は駒に過ない、撃たれて絶命しても誰も悲観することなく、そそくさと死体を処分されるのだ。一方で、お金を持つ権力者達はギャンブルを安全な位置から傍観しているのみで、人間の生死よりも賭け金のことで頭がいっぱいなのである。それはまさに現在世界の縮図であり、狂気混じりの部屋はひとつの社会を形成しているようだ。
モノクロ画面も独自の空気を作りだすことに成功しているのだが、惜しいのが警察の存在。盗難チケットを発端として主人公を追い回すのだが、居なくても物語が成立するどうでもよいキャラクター、導入部分から高い緊張感を継続させていたのに、ラスト手前でのやりとりは熱を奪ってしまうもの。傑作になりうる要素は多かっただけに非常に残念なところだ。
私もカイジが大好きですw
パチンコの沼の辺り、当時はネカフェで働いてたので
毎週楽しみに読んでいました☆
今度この映画も観てみますね!