『「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督が送る』という作品の謳い文句、ジュゼッペ・トルナトーレは生涯その呪縛から解放されることはないだろう。
多くの人が「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督の完全新作という美辞麗句にのせられて鑑賞を決めたのではないだろうか、自分自身もそうだった。しかしあのような、ノスタルジーや人の温かさ良さを感じるドラマを今作に求めてしまうと、その違いに愕然とするだろう。上映開始5秒くらいでそのような兆候が観てとれる。
セックス、SMプレイや暴力などR-15という制限を全うに感じるほど、激しい描写の数々に一旦ショックをうけてしまった。しかし冷静に考えると、このような直接的な表現こそ、ジュゼッペ・トルナトーレの本来のスタイルなのではと思えてきたのだ。「ニュー・シネマ・パラダイス」で映画館内での自慰行為やトトの性への芽生えを描いたように、「マレーナ」では、少年が美しい大人の女性に虜になる様子やモニカ・ベルッチへの強烈な報復のシーンを描いたように、性描写や女性の描き方に彼自身の哲学・こだわりがあるように思える。「ニュー・シネマ・パラダイス」のバランス感覚が監督の本当の姿勢ではないのだろうか、あえて傾いたイメージを翻そうとしているのか、今作に限っての画やリズムはブライアン・デ・パルマを思わせるようなものだ。
「題名のない子守唄」はサスペンス・ミステリー映画であり、古典的なスリラーの仕掛けが随所に用意されている。過激な過去の挿入シーンが多く、「黒カビ」ムッファなど人物の言動も無意味・滑稽であり気持ちがはいらなかったが、エンニオ・モリコーネの音楽は相変わらず素晴らしい。各シーンに合った感情を上手に旋律で表現しているのだが、その音楽に依存している、多用しすぎている、という印象もうけた。
ミスチル関連だと思いますが(皆さんミスチルの方にコメントされてますし・・・)
mixiでは映画友達が少ないので、あえてこちらに・・。
私の感想もまさきさんに同意ですが、私的にこれ★★★(星3つ)絶賛ですね。
女性と男性では感覚的に違いがあるかもしれませんが。。
あと、バベルも相当よかったです。あと3回は観たかった!仰る通り、角度を変えると違うものが見えてきそうです。
明日は、大統領暗殺を観てきます!