ボーン・アイデンティティー ★★

ボーン・アイデンティティー [Blu-ray]ボーン・アイデンティティー [Blu-ray]
(2012/04/13)
マット・デイモン、フランカ・ポテンテ 他

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 「ボーン・アイデンティティー」が興行的にヒットした要因に「渋さ」があると思う。諜報員と言えば007や近年ではトリプルXなどだが、CGを多用し派手で無鉄砲なヒーロー像が大体の流行だった。それに比べると今作は銃撃戦はほぼラストのみ、カーチェイスはあるが大きなクラッシュはない、爆発シーンは1回のみ、高い所から脱出するの際、ワイヤーを使って華麗に降りていくのが映画の諜報員なのに、壁を1段ずつ伝って脱出するなどかなり渋い。

 出演者もマット・デイモンをはじめクライブ・オーウェン、クリス・クーパーと重厚な趣きで脇を固めていた。このような土台の上に「記憶喪失と逃亡」というこのジャンルらしからぬ要素を絡め物語は展開していくのだ。トレッドストーンなる謎の組織から追われる立場のジェイソン・ボーンなのだが、その場の状況に応じ機転を利かせて軽やかに回避する様子が今作の魅力だろう。

 抑止の効いた演出はリアルさを生むが「ボーン・アイデンティティー」のもうひとつの魅力が、欧州の有名処を押さえている美しいロケーションである。ボーンが移動し新しい都市に着くたびに、空撮で街並みやランドマークを映してあり、アクション、チェイスシーンもスタジオを思わせないライブ感に溢れるものばかりだった。

 短髪で一匹狼、ジェイソン・ボーンを追いつめるクライブ・オーウェンの不気味な姿が印象深く、彼とボーンとの一騎打ちが作品中、1番惹かれたシーンである。スナイパーのクライブ・オーウェンを猟銃で追うマット・デイモン、都市を離れ平坦な原っぱでの地味な対決はなかなか見応えがあるものだ。


■関連作品■
ボーン・アイデンティティー ★★
ボーン・スプレマシー ★★
オーシャンズ13 ★★★
キングダム/見えざる敵 ★★★
トゥモロー・ワールド ★★★
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5 Comments

パタリロ  

私はこの映画大好きです。面白かったですねえ。★三つ、いただけないでしょうか?あんなにダサダサだったモット・ディモンが、きりりとかっこよくなったということで、後★一つおまけは、だめでしょうか?

2007/11/07 (Wed) 21:17 | REPLY |   

パタリロ  

訂正・・・・モット・ディモン⇒マット・ディモン
ごめんなさい。

2007/11/07 (Wed) 21:24 | REPLY |   

>パタリロさんへ  

この映画は好きなのですが、欲を言えばマット・デイモンにもう一味なにかあってもよかったような。弱点がないという強みはあるのですが、記憶喪失以外にも特徴があると嬉しかったです。
もうひとつは、自分の周りでカーチェイスが良かったという評判を聞いていたのですが相変わらず渋い(笑)そこで流れていた音楽(「コラテラル」等でも流れる)は好きですけど...
と、言いつつも続編も観てますし今度の完結編も劇場に行こうか迷っているところです。

2007/11/07 (Wed) 22:13 | EDIT | REPLY |   

ばあこふ  

それまでのアクション映画を変えたとされる
「ダイハード」シリーズに続いて、また新たな
アクション映画を切り開いたシリーズだと個人的には
思います。思った瞬間に行動し解決している
すばやさと小気味良さが大きな魅力。知り合いに
こんな動きをする人がいますが、せっかちな人は
往々にしてこんなタイプでしょう。なのであだ名は
ボーンとしています。また脇役がおっしゃるように
見所ですね。第一弾では「October sky」のクリス・
クーパー、「ルール・オブ・デス(原題croupier)」
の時から目をつけていたクライブ・オーエン。
第二弾ではジョアン・アレン。最新作では、デイビ
ッド・ストラザーン、アルバート・フィーニー、
スコット・グレン。強烈ですねぇ。

2007/11/12 (Mon) 18:33 | REPLY |   

>ばあこふさんへ  

コメントありがとうございます。
あだ名がボーンって面白いですね(笑)
確かに既存のアクション映画とは、また違った分野を切り開いた作品かもしれませんね。ダイハードのように巻き込まれるアクションでもなく、シュワルツェネッガーの映画のように絶対悪が居るわけでもない。
漠然とした敵が存在していて常に受身であるというのがこのシリーズを観て新鮮に思えました。
新作ではスコット・グレンが気になります、渋い!!ばあこふさんは「アルティメイタム」観に行きそうですね。

2007/11/12 (Mon) 21:39 | EDIT | REPLY |   

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