ラッキー・ユー 特別版ラッキー・ユー 特別版
(2008/10/08)
エリック・バナドリュー・バリモア

映画の詳細を見る



徹底したポーカーへのこだわり


 アメリカ・ネバタ州、ラスベガスに住むと、このような生活が送れるのだろうか。一晩で何万ドルも稼いだと思えば、一瞬で何万ドルも負け友人にお金を借り、ポーカーに限らず何にでも賭けの対象になる。社会的に見ても生産性はないのだが、その日暮らし、自由な生き様は時として羨ましく思えたりする。

 本作はエリック・バナとドリュー・バリモア共演とのことで、プロのギャンブラーが恋に落ちて…というよくあるラブロマンスだと予想していたら、恋愛に関しての描写はそこまでなく徹底してポーカーゲームを描ききっている。以前、「ラウンダーズ」を鑑賞したときに、その抑えた演出に好感がもてたのだが「ラッキー・ユー」はそれに輪をかけるほど渋い。

 そのポーカーへのこだわりは半端なものではなく、エリック・バナと父親役のロバート・デュパル以外の出演者は、ほとんどが実際のプロのポーカー・プレイヤーというものだ。そのため上がり方のリアルさをはじめ、チップの置き方・投げ方、目線、待ってる時の状態・しぐさなど細かな部分が十人十色で個性的である。ポーカーゲームという心理戦、ポーカーフェイスという言葉があるように少しの動揺が勝負を左右するため、この緊迫した状況は見応えがあり大変面白い。




*****以下、ネタばれ注意*****




 人間ドラマとしてはエリック・バナとロバート・デュパルの親子の確執が物語の中心にあり、ポーカーの大会では親子で出場し両者とも決勝まで残るのだが、ここでハリウッドらしからぬ予想外の展開が待っている。商業ベースのラインに乗らず王道を外してくるラストにも、燻し銀のような製作陣の情熱が伝わってくるようだった。また前述のようにドリュー・バリモアが非常に中途半端、主人公の恋人というよりポーカーの初心者に向けてルールを教える、チュートリアル的な存在だったと言える。中盤の無意味な賭けゴルフのシーンがあるならばドリュー・バリモアの人間像をもっと掘り下げるべきだろう。


■関連作品■
ミュンヘン ★★★
ラブソングができるまで ★★★
トロイ ★★★★
デート・ウィズ・ドリュー ★★★
スポンサーサイト
テーマ:映画感想
ジャンル:映画
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック