ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーという、ハリウッドのスーパースターが夫婦役で共演、最強の殺し屋2人がド派手なケンカを見せる話題作だ。豪華出演者、惜しみない製作費を与えられ刺激的な画が多いのだが、その期待感故に丁寧すぎて面白味に欠ける、そんな印象が残った。
*****以下、ネタばれ注意*****
2人が殺し屋というのは、予告やポスターで存分に知れ渡っているのにも関わらず、わざわざ出会いのシーンから描いている序盤が長く、お互いを疑い始めるディナーのシーンからが本当の見所となっている。ワインや胡椒、包丁やナイフの位置に気を配るなど疑心暗鬼のなか相手を探る様子は面白く、これこそが観たかったシーンだとワクワクしたものだ。そうして観ていると、あれだけ本気で殺しあった夫婦があっさりと仲直り(笑)後半は協力して組織壊滅のために戦うという、これまたどうでもいい展開に。
普通の夫婦だった2人が嘘を突き通し、殺し屋と分かり始める過程と分かった後、夫婦喧嘩と両者の葛藤こそ求めていた流れなのに、その前後はもはや蛇足である。自宅で互いに銃を向け合い、殺さないといけないターゲットなのに気持ちが入り結局は殺せなかった、あのシーンこそクライマックスであり、鑑賞していてもそこでかなり気持ちが落ち着いてしまう。そこからまたギアを入れようとする姿勢。製作者はよほど欲張りなのか、もしくはそのまま終わることを恐がる、弱腰だったのではないだろうか。
また2人以外のキャラクターが目立たないことにも驚く、正に2人のための映画といっても過言ではない。アンジェリーナ・ジョリーはファースト・カットからその美しさを見せつけ「トゥーム・レイダー」のララ・クラフトのごとく、綺麗で強い女性を演じていた。SMプレイ中にターゲットを殺し華麗にビルから脱出するシーンは必見であり、殺されたマフィアも綺麗なアンジェリーナ・ジョリーとのプレイ中に殺されて幸せだったのでは??(笑)
一方のブラッド・ピットは「ザ・メキシカン」のように、どこか頼りなさげで周りに振り回される役を爽やかに演じている。時折アドリブにも見える、やんちゃなしぐさもファンにはたまらないだろう。両スターの魅力は充分だったが本当にそれだけであり、話題性や瞬間的な刺激を追及してしまう"ハリウッド病"の典型を観たようだった。
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Mr.&Mrs.スミスがあまりにタイムリーだったので、コメントさせていただきます。
丁度夕べ友達のうちでテレビで見てて、おお、これがクライマックスか、じゃあ最後まで見て帰ろうと思ったら、いつまでたっても終わりそうになく、新聞を見たら、あと1時間もあるって?!
・・・まさきさんの評を読ませていただき、帰ってきちゃって正解だと思いました。