ロード・キラー ★★★

ロード・キラー 特別編ロード・キラー 特別編
(2007/06/22)
スティーブ・ザーン

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 「ユージュアル・サスペクツ」を観ると「カイザー・ソゼ」という名前が頭から離れなくなるように、今作を観ると「キャンディー・ケン」という名前が頭の中にこびり付いて離れない。「ロード・キラー」は明らかなB級映画なのだが、そのチープさを逆手に取った、なんとも上質な仕上がりになっている。その理由を探ると...

 ・キャラクター設定の巧さ…軽犯罪を繰り返す兄の些細な悪戯が今回の事件の原因になる。しかしその一方で弟を思いやったり、弟のガールフレンドに密かに想いを寄せたり、「悪い奴なのに憎めない」という、絶妙なキャラクターの構築は物語に説得力を与えていた。ガールフレンド役のリーリー・ソビエスキーは典型的なブロンドのアメリカ美女ではなくどこか田舎っぽい。なのにスタイルのせいか顔つきのせいか、なぜか惹きこまれるものがあったり、主人公のポール・ウォーカーがこんな作品で全裸になったり(笑)また、妙に優しい強面のドライバーなどなどチョイ役に至るまで、キャラクターの味付けが非常に巧い。

 ・ロードムービーの要素…高速道路を横断し、途中のガソリンスタンドやモーテルが劇中の舞台の大部分を占めている。その映像は美しく、車が走るシーンの際には時折、空撮を交えるなど何気にお金をかけていた。主人公達と一緒に旅をするロードムービーの香りが何とも心地良い。

 ・繰り返されるお約束…犯人と思ったら優しいおじさん、ドアを開けると銃発砲→主人公がドアを開けると実は隣の部屋、急いでいる時にかからないエンジン(笑)ベタなシーンを惜しげもなく連発する潔さが嬉しかった。

 今作ではCB無線機がキーアイテムとなるのだが、よくよく考えると携帯電話が一度もでてこなかった。冒頭のシーンも固定電話、途中のガソリンスタンドでも公衆電話だった。いったいこの映画は何年の設定だったのか、この辺りが犯人の正体よりも気持ち悪かったりする。


[ 2007/12/11 00:01 ] ホラー・パニック | TB(0) | CM(0)
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