ブロークバック・マウンテン ★★★

ブロークバック・マウンテン [Blu-ray]ブロークバック・マウンテン [Blu-ray]
(2013/09/25)
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール 他

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 同性愛をテーマにした作品はいままであまり観たことがなかった、というよりもそのことを題材にした映画が他のジャンルに比べて少なかったように思える。羊の放牧に季節労働者として雇われたジャックとイニス、過酷な労働条件のなか結ばれていく2人。

 最初に出会った時から4年以降、2人が出会うのは自然が美しい山脈でのキャンプ地。それは人目を避けるというのは当然のことだが、大自然のなかで会うことによりブローク・バックマウンテンでの出来事を思い出すこと、また気持ち・本能を呼び覚まし自分に正直になれる唯一の場所だったのかもしれない。周りの誰もが認めない、社会環境が許さない、という様々な弊害を大自然だけが癒してくれていたのだ。




*****以下、ネタばれ注意*****




 今作は導入部分こそ男同士の同性愛だが、それ以外にもアメリカ60~70年代西部の環境、家庭、労働、裕福層と貧困層、差別・偏見といった演出にも考えさせられる部分は多い。また序盤はジャックとイニスの物語だが最後までよくよく鑑賞すると、イニスの他者への愛について語った物語なのかとも読みとれる。

 ジャックへの愛は本当だとしても周囲の目を気にして拒む、奥さんとの家庭生活も拒み、その後のウェイトレスとの付き合いも自ら降りてしまう。そんな人との関係を拒み続けた彼が、ラストで自分の娘に対して見せた態度は感慨深い。ジャックと出会い20年の歳月を経てようやく自分の気持ちに前向き、素直に従えた瞬間だったのだろう。


■関連作品■
ゾディアック ★★
デイ・アフター・トゥモロー ★★

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6 Comments

パタリロ  

こんばんは、パタリロです。同性愛を正面から描いた映画はまだまだ少ないですねえ。オネエキャラ的なのが多くて、普通の人々が同性愛であったとき、どのように生きるという難しい問題を正面から描いたのは少ないです。いわゆる、オネエといわれる人だけが同性愛ではありませんので。まだ、男性の場合は、理解が深まっているように思いますが、女性同士の場合は、全くといいほど市民権を得ていません。この映画は、誠実で好きです。日本では古いですが「きらきらひかる」という同性愛を描いた映画があります。豊川悦司、筒井道隆、薬師丸ひろ子という、今では考えられないキャストです。なかなか頑張っていましたが、当時の日本ではイマイチこなれていませんでした。でも、見る価値はあります。「モ-リス」「ト-チング・ソング・トリロジ-」なんかがお薦めです。もし未見なら、暇なときに見てみてください。ス-パ-テニスプレ-ヤ-だったナブラチロワは同性愛者ですが、私財を使って「性に関する差別をなくす教育プログラム」に貢献しています。また、ジュ-・フォスタ-も同性愛者ですが、人工授精で子どもを授かりました。「私がいれば、父親はいらない」とインタビュ-で言っていたのが是非はともかくとして、印象的でした。このあらたりから、神の領域に入るかもしれませんねえ。きっと、映画はここのところを、避けられなくなるでしょう。長くなってスイマセン。ジェンダ-の問題に絡むとついつい熱くなってしまいました。

2008/01/26 (Sat) 01:54 | REPLY |   

>パタリロさんへ  

コメントありがとうございます。
たしかに同性愛を描いた作品はまだまだ少ないように思えます。
「きらきらひかる」「モ-リス」「ト-チング・ソング・トリロジ-」は全て未見ですね。個人的に印象に残っているのは「ハッシュ!」や「フィラデルフィア」ですかね。
今作もジェンダー問題には大きな影響を与えたと思います。ただ出演しているヒース・レジャーが先日、亡くなられたことが未だに信じられません。まだまだ若かっただけに非常に残念です。

2008/01/26 (Sat) 15:22 | EDIT | REPLY |   

パタリロ  

そうだったのですか。亡くなっていたなんて・・・。悲しいです。

2008/01/26 (Sat) 22:23 | REPLY |   

>パタリロさんへ  

その数日前にはブラッド・レンフロも亡くなってますし…
相次ぐハリウッドスターの急逝に驚いています。

2008/01/27 (Sun) 01:44 | EDIT | REPLY |   

きたるり  

この映画大好きな映画です。
ラスト胸がキュンとなるんで。

ヒースレジャー若すぎる死ですね。
遺作のバットマンの続編も
ぜひ見たいとおもっています。

2008/01/27 (Sun) 20:55 | REPLY |   

>きたるりさんへ  

コメントありがとうございます。
本当に若すぎる死ですよね。

バットマンは撮影が終わっているとのことで公開はできそうですが…
遺作となってしまいますが、しっかりと鑑賞しようと思います。

2008/01/27 (Sun) 22:41 | EDIT | REPLY |   

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