もともと小林聡美さんが好きで「やっぱり猫が好き」で共演した、もたいまさこさんも本作に出演。料理を作って人を幸せにするという映画の題材では大好きな「バベッドの晩餐会」を思い出させ、観たあとにほのぼのとする…となったら外れる要素は無いに等しい。
本作はフィンランドで日本食を取り扱っている「かもめ食堂」が舞台。とりわけ大きな出来事は起きないが、ちょっとした小さなエピソードと人間味溢れるユニークな登場人物のおかげで素直に、前向きになれる作品だ。暖かい光が射しこむ食堂のシーンがほとんどで、調理場からテーブルを見渡すアングルとテーブルから調理場を覗き込むアングルが多く、自分自身が食堂内にいるような、会話と言動の一員として参加しているような気持ちにさせてくれる。
ガッチャマンの歌詞やムーミンといった、どうでもいいように思えるシーンに力を注ぎ、サチエのフィンランドにまで来て食堂を営む本音や、ミドリ・マサコの日本での過去、フィンランドに来た理由は回想シーンを含め一切無いという、知りたい情報をあえて知らせない構成になっている。それでも、小さい頃に食べ物を食べさせすぎて死なせてしまった猫、フィンランドで通りすがりのおじいさんに渡された猫、プール・森での出来事、大事なものがはいっていたのに見つからなかったバックなどなど、登場人物の心理状態を隠喩しているようなシーンが所々にあり、そこから過去や現在を推測することが出来る。そんなヒントを踏まえ自分なりに解釈をしてみるのも良し、何も考えずにボーっと俯瞰するように鑑賞するも良し。
スナフキンとミイが兄弟だったり、もたいまさこが無表情で窓越しにこちらを見てたり(大爆笑)小林聡美が窓の外の人に向けて微笑み返したり「頑張って駄目だったらやめればいい」とさらっと言ったり何気ないところが面白く、そしてあたたかい。
■関連作品■
めがね ★★それでもボクはやってない ★★★★
わたしも先日ブログにて感想をUPしました。
TV画面からいい匂いがしてきそうな映画でした、空腹の
時に観たら食欲が倍増してしまいそうですね。
あの3人のくっつかず離れずの距離感がよかったです、
普通の映画だとすぐに親しくなるパターンが多いので
特にあの会話で探りながら相手を知るっていうのがなんとも
いえずおかしく思えました。
わたしの最近のオススメは…基本的におバカコメディが
好きなんで、まちゃさんはジャンルで言うとドラマがお好きそうなので「ローサのぬくもり」というスペイン映画はどうでしょうか。
ブログで紹介していますので、拙い文章ですがよければ
ご覧になってくださいね。