8mm ★★★

8mm8mm
(2006/11/29)
ニコラス・ケイジホアキン・フェニックス

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 この映画の題材になっているスナッフフィルムとは本当に実在するのだろうか。例えばホラー映画なら人の死も演出であり、嘘と理解しているから楽しめる訳で、本当に人を殺している映像、ましてやそれで悦楽に浸るなど理解は難しい。しかし劇中のお店や台詞などは妙にリアリティがあり、無くは無いのかなと物語の顛末より世の中の、まだ知らない闇の部分に言いようのない不安を覚えた。

 ストーリーは大富豪の遺品の中にあったスナッフフィルムの真偽を確かめること、そしてそこに映っていた少女の行方を探し出すというもの。意外な展開も目新しい演出もないのだが、前述のような理由から、また作品を覆う暗く重いトーンの画に静かに惹かれていった。

 予告編ではニコラス・ケイジが、スナッフフィルムに心を奪われているようなシーンがあったものの、そこまで取り乱すことなく、利害関係・探偵という職業を超えて、ある意味では人間らしい行動にでる。行方不明になっている少女の母親に対して「娘さんがどこかで幸せに暮らしていると想像する、でも事実かどうかは分からない あるいは最悪の事態で娘さんに不幸が…しかし何があったかは知らさせる」という言葉を神妙に語りかけるなど、人物との繋がりを丁寧に描くことは物語の質を高めていた。

 1番の悪であるピーター・ストーメアの怪演も興味深かったが、「8mm」で特に注目すべきはホアキン・フェニックスだろう。この作品の後「グラディエーター」でブレイク、アカデミー賞にノミネートされる彼が、ポルノショップの店員を演じているのだ。その後の彼を考えると役柄のギャップに驚かされ思わず笑ってしまう。


■関連作品■
8mmⅡ ★★
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