デス・プルーフ in グラインドハウス ★★★

デス・プルーフ [Blu-ray]デス・プルーフ [Blu-ray]
(2010/05/12)
シドニー・タミーア・ポワチエ、ゾーイ・ベル 他

映画の詳細を見る



ゾーイ・ベル渾身のカースタントを見よ!!


 面白い映画とは一体どのようなものなのだろうか。「デス・プルーフ」は若い女性のグループのどうでもよい会話が延々と続き、バーで酒を飲み、元スタントマンのサイコ野郎に命を狙われるだけの、しょうもない内容である。「THE END」の字幕がスクリーンに映し出されたときには、飲んでいたものが吹き出しそうになるくらいのくだらなさ、突っ込み所満載のラストだ。それでもそれが何故か面白いのだ。

 60~70年代に乱発された、カルト映画を復刻したのが「グラインド・ハウス」というプロジェクトだ。現在ある映画がこのようなものばかりだったら、ここまで注目されることはなかっただろう。2000年を過ぎ、大衆の好み・綿密なリサーチの末に、内容やラストカットまでもが決まる現在のハリウッド映画。CGを使い、派手なシーンを造りあげ、有名なスターを求め巨費を投じるも、出来上がりは中身がないものばかりである。そんな商業ロジックに縛られた世界のなかで、このような作品に巡り会うと映画の本質である「面白さ」とはなにか考えざるを得なくなるのだ。

 少なくともタランティーノ監督はその面白さやツボを分かっており、映画本来の味を復元・製作できる貴重な映画人だと言える。ただ単に昔の真似をするだけではなく、古い時代考証に見せかけた劇中の空気のなかで、さらりと携帯電話やipodを覗かせる辺りの感覚に驚いた。


グラインドハウス プレゼンツ 『デス・プルーフ』×『プラネット・テラー』 ツインパック【2,000セット限定】 [Blu-ray]グラインドハウス プレゼンツ 『デス・プルーフ』×『プラネット・テラー』 ツインパック【2,000セット限定】 [Blu-ray]
(2010/05/12)
ユマ・サーマンルーシー・リュー

商品詳細を見る



 前半の内容から想像もつかない後半への展開。生身の人間の限界を感じさせるゾーイ・ベルのカースタント。バーでのダンスやジュークボックス。B級ながらに間を空けない見所の多いゴージャスな作品だ。

 70年代に生まれていないので当時のことは分からないが、個人的には80年代のしょうもないアクション映画を是非ともプロジェクト化してほしい。筋肉質、タンクトップ姿、どうでもいい敵に対して尋常ではない被害をだすカーチェイス、あり得ない敵の数に対しての銃乱射、爆発をバックに吹っ飛ぶ主人公、ヒロインとのロマンスなど想像するだけで笑えてしまう。まずは、タランティーノの後継者が現れるのを待つのみだ。


■関連作品■
キル・ビル Vol.1 ★★★★
キル・ビル Vol.2 ★★★
ダイ・ハード4.0 ★★★
ホステル ★★★
スポンサーサイト

2 Comments

koh  

足あとから来ました

はじめまして
『デスプルーフ…』:もっとカーチェイスがあるのかと思ったんですが、前半はほぼガールズトーク。『なんじゃ、これ?』と思いつつ見てましたが、見終わったときは『おもしろいなぁ』と素直に思ってしまいました。不思議な映画でした。

いろんな試みをしてるタランティーノですが、やっぱし『レザボアドッグス』が最高ですね。

2008/03/06 (Thu) 02:22 | REPLY |   

> kohさんへ  

はじめまして!!

こんばんは!!コメントありがとうございます。
カーチェイスがすごい、とのことを鑑賞前に聞いていたのですが最後だけでしたね(笑)kohさんと同じく、なんだこの作品は!!と驚きつつも、爽快感に包まれました。
タランティーノ作品ならベタですが「パルプフィクション」が好きです。「レザボアドッグス」もかっこいいですね。冒頭の会話劇から惹き込まれます。

2008/03/06 (Thu) 21:07 | EDIT | REPLY |   

Post a comment

1 Trackbacks

この記事へのトラックバック
  •  『デス・プルーフinグラインドハウス』
  • JUGEMテーマ:映画 制作年:2007年  制作国:アメリカ  上映メディア:劇場公開  上映時間:113分  原題:Quentin Tarantino\'s Death Proof  配給:ジェネオン・エンターテイメント  監督:クエンティン・タランティーノ  主演:カート・ラッセル   
  • 2008.03.24 (Mon) 20:39 | La.La.La

Designed by Akira.

Copyright © 映画ノスタルジア ~映画館・DVDで観たおすすめ作品の感想・評論~ All Rights Reserved.