今年の2月に開催された第80回アカデミー賞は、作品賞「ノーカントリー」をはじめ、あまり華がないなと思っていた。そのようななか、編集賞・音響賞・音響編集賞の3部門を獲得したのが「ボーン・アルティメイタム」である。この3部門受賞の快挙は一部メディア等で裏アカデミー賞と評されたほどであり、アクションを主体とする作品中のベースや素材がいかに造り込まれたものであるかを、証明した結果だといえるだろう。
本作ではアクションシーンでの見所が大きく分けて3箇所ある。ロンドンのウォータールー駅、モロッコのタンジール、ニューヨークのポート・オーソリティ・ターミナル。それぞれの場所で追走劇が展開されるのだが、その映像美がまず眼に飛び込んでくる。ボーンシリーズは派手な爆発シーンや大掛かりな銃撃戦は一切無い、堅実で地味な肉弾戦が特長とされているが、それにプラスしてアルティメイタムではその舞台の美しさが増しているように思えた。空撮やクレーン映像など惹きつけられる画を、短いカットのなかに惜し気もなく使う辺りに見えない製作費、実直な豪華さを感じてしまう。
また本編中のカメラワークはわざとぶれをだし、キーアイテムが映るとそこにズームがかかるという手法を繰り返し行っていた。この1連の流れ、演出技法は「24」を思い出させる。CIA支局の作戦本部とCTU内部の様子、黒幕は実は同じ組織のなかに居ることなど、共通点も多いように思えるが、大衆が求めるカット割やリズムなど新しい手法や文法がこの辺りにあるのかもしれない。カメラワークのぶれとズームの繰り返しは、マイケル・ベイ監督の作品のカーチェイスシーンで用いられていたが、この技法を最初に使った映画が何なのか気になる。注目して掘り下げてみるのも面白いのかもしれない。
それにしても、ジェイソン・ボーンの強さはアルティメイタムでも健在だった。ただ強いだけではなく、車のミラーの位置を瞬間に調整して後方を確認したり、衝突の衝撃に備えてシートベルトを付けたりと、人間臭いカットがあるため強さに現実味を感じてしまう。
あまりに無敵のため、敵役であるノア・ヴォーゼン局長を応援するのだが、この局長がなかなか頭が悪い。ボーンの仕掛ける罠に次々に嵌るなど良いとこなしである。そのような局長がレストランでの会食で「”心臓に優しい”ヘルシーオムレツ」を注文したシーンが妙に面白かった。中間管理職の悲哀かボーンとのやりとりに疲弊しているのか、緊迫した映画のなかでの微笑ましいやりとりだ。
■関連作品■
ボーン・アイデンティティー ★★ボーン・スプレマシー ★★オーシャンズ13 ★★★ディパーテッド ★★★ラウンダーズ ★★★
好きな映画が同じって事で嬉しくてお邪魔させてもらいました♪v(`∀´v)ツョート
こちらは携帯ユーザーなので、mixiのまさきさんの日記が見れませんでした。それとTBの仕方が分からないものでコメントでお邪魔させてもらいますね。(T_T)
レヴューの方は手法など、分析されていて、嗚呼!って感激しました。(・_*)\ペチ
僕のレヴューはほんとに簡単な感想だけでレヴューになってないかもしれません。(;゜Д;゜)ババーン!!
『ボーン・アルティメイタム』はボーンの無敵さにただ圧倒されましたね♪『〜スプレマシー』のラストシーンを途中で使うシーンなんて思わず笑ってしまいましたよ♪(´ω`)ハッハッハッ
では、これからも夜露死苦☆機械犬♪\(O´∇`O)アーイ