久々に二コール・キッドマンが出演している映画を観た。彼女はこれまで、魔女・幽霊・ロボットなど人間以外の役も多くこなしている。それらは彼女の端正な顔立ち、少し言い方が悪いが人工的な美しさをも兼ね備えているからだと思う。
今作ではシングルマザーとして、未知のウイルスから子供を守る母親役を演じているのだが、最初からその均衡のとれすぎたビジュアルに、なにか違和感を覚えた。普通の日常を描いた姿、朝食をつくるシーンでも服を着替えるのもなにかぎこちなく、既に二コール・キッドマンが感染しているのでは??と疑ってしまうほどである。
*****以下、ネタばれ注意*****
ウイルスに人々が感染していくというプロットは、最近でも観かけたよくある展開。本作のウイルスの特長としては、感染することで他人という概念がなくなり、世界が平和になるという点にある。「感染を防止することは悪を守ることになる」この辺りの葛藤を重く描くと面白いと思うのだが、中盤以降、自体は割りにあっさりと終息してしまう。
1番分からなかったのは眠るとウイルスが活動し細胞を支配する、というルールの必然性だ。そのルールのため液体をかけられた主人公は、眠らないように努力をするのだが、他の人が同じように耐えている訳でもなく、わざわざそのような設定付けをした意味がつかめない。
近年、二コール・キッドマン主演の作品は興行収入でも内容でも散々な結果になることが多く「インベージョン」も例外ではなかった。劇中では、感染者の口から吐かれた緑の液状のものが彼女の顔にかけられるシーンがある。「エクソシスト」などホラー映画でよくあるお約束シーンに嬉しくなりつつも、一方でB級並みの演出に二コール・キッドマンも落ちてしまうのか…と悲しい気持ちになった。
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