ウェザーマン ★★★

ニコラス・ケイジのウェザーマン スペシャル・コレクターズ・エディションニコラス・ケイジのウェザーマン スペシャル・コレクターズ・エディション
(2006/06/23)
ニコラス・ケイジ、マイケル・ケイン 他

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 「コンエアー」「フェイス/オフ」の筋肉質で元気全開なニコラス・ケイジと、「リービングラスベガス」「ザ・ロック」「アダプテーション」のような駄目な情けない男のニコラス・ケイジ。今作で観られるのは後者のニコラス・ケイジだ。家庭×、仕事×、親子関係×と悪いところだらけ、背中を丸め悲壮感を漂わせ、ちょっと気にいらないことがあったら相手を罵る。そんな駄目男を演じる彼の魅力が物語全体を覆い尽くしていた。淡々と進む一人称での語り口の連続なので、存在感と演技が一層際立っているように思える。

 他のヒューマンドラマ作品と大きく違うのは主人公の職業がタイトル通り、ローカル局の天気キャスターだということだ。この天気予報に準えて、人生は予想困難な天気予報で風向きひとつでどうなるか分からないんだ、などと訴えるあたりはかなり新鮮に映る。

 主人公がアーチェリーにはまったのも、風向きや角度を計算し的に命中させるという作業が、仕事の天気予報や家庭で満たせなかった気持ちとを連動させる働きがあったのだろう。最後にはその腕前も上達し、その姿もすっかり様になっていく。それまでの迷いや悩みが吹っ切れ、新たな人生への手応えを感じるツールとして効果的に物語に反映されていた。

 今作の監督はいまや売れっ子のゴア・ヴァービンスキー。「パイレーツ・オブ・カリビアン」だけではなく、このような小粒のヒューマンドラマもそつなくこなすあたりはさすがである。あの名優、マイケル・ケインに「人生はクソだ」と言わせただけでも、今作の存在意義があるのかもしれない。


■関連作品■
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