R指定の基準とはなんなのだろうか。今作はR-18とのことで話題になっていたが、過激な描写は少なく、臓物がちらりと映る程度だった。それならばR-15指定の「SAW3」や「ハンニバル」のほうがビジュアル面で応えるものがあり、むしろこれらのほうがR-18なのでは??とレーティングについて疑問を感じた。「P2」はその視覚効果のみならず、「著しく性的感情を刺激する行動描写、著しく反社会的な行動や行為」このあたりに抵触したのだろう。
痛々しい画は少ないものの、なによりも主人公レイチェル・ニコルズの強調された胸に目がいく。このジャンル特有のお約束事だが、監督の狙い通り、不謹慎ながらもやはり胸に目がいってしまう。
ここ最近、映画に対して、斜に構えた態度で鑑賞する癖がついてしまったのだが、今作に関しては演出が丁寧で突っ込みどころが少ない。主人公がビルの地下に閉じ込められていく様子を細かく描き、暗闇では携帯電話のライトを頼りに歩く。現代人らしいツールの利用と行動順路は、物語に説得力とリアリティ、そして恐怖を与えていた。
レイチェル・ニコルズは監禁された女性を身体をはって見事に演じきっている。ほとんどのシーンをドレス1枚でこなし、水を浴びながら、返り血をうけながら奮闘していた。その一方で犯人役のウェス・ベントリーはどうだったか。久々にイライラさせる最低のキャラクターを見たが、動機も素振りも中途半端。「ファニーゲーム」の犯人まで理不尽にしなくてもいいが、もう少し普通ではない様子、変態性を見せつけもよかったように思える。それ以外の要素が良いだけに、悔やまれる犯人像だ。