アメリカの高校生活はパーティーだらけなのか。週末ごとに自宅で行われるパーティーやプロムパーティーといった具合に、ティーン向け映画では頻繁に出てくる舞台である。劇中でも語られるように、女の子にもてようとするなら、これらのイベントを制することが必須のようだ。またお酒を買う際にIDを提示しないといけない、というのは意外だった。アルコールに対する規制が日本よりアメリカの方が厳重なのだなと感心させられたシーンだ。
「スーパーバッド」は「アメリカンパイ」と同様に、初Hを目指す3人の男子高校生を描いた青春コメディである。そのせいか序盤からエロトークが満載であり、とりわけ小さい頃に男性器の絵を描くことに執着していた、エバンのエピソードは最高に可笑しい。その奇妙な絵や生々しいナレーションが、日本未公開になった原因になったのかなと規制線の境界をついつい勘ぐってくまう。しかし中盤以降では、「アメリカンパイ」とは違う要素、「スーパーバッド」がただのコメディ映画に終わらなかった"大人になること"という別のテーマが見えてくるのだ。
*****以下、ネタばれ注意*****
途中から登場する警官2人は職務を全うしつつも、マクラビンと出会うことで大人への反抗心を見せ始め、最終的にはパトカーまで燃やしてしまう。マクラビンに銃を撃たせ「大人になるとはこういうことなんだよ」と言わんばかりに、しみじみしている姿が妙に悲しい。
もっと素晴らしいのはラストカットだ。エレベーターを降りながら、後ろをちらりと振り向くエバン顔はこの上ない切ないものだった。大人になること、時間は戻せないこと、友人との別れ、といった要素が凝縮されており、既存のコメディ作品にはなかった大きな余韻を残している。「スーパーバッド」がアメリカで大ヒットした理由がこの辺りの演出から読みとれる。余談だがマクラビンがお笑い芸人のジョイマンに見えて仕方がなかった。
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トランスフォーマー ★★★