前作「28日後...」もそうだったがゾンビの移動スピードが速い。ゾンビといえばジョージ・A・ロメロの頃から、人間にのろのろとよたれかかってくる動きだったが、あそこまで全速力で来られたら相当怖いものだ。しかも後ろから何人か追ってきている途中で、丘の上から増援ゾンビ群が来るのだから泣きそうになる。
また感染した人間がゾンビ化する時間が異常に速いのも新鮮である。身内が噛まれて感染しようが悲しんでいる暇はない、感傷に浸っている間にゾンビに変貌してしまうだろう。さらに噛みつきだけではなく血を口から吐き出す攻撃も強烈だ。映画の枠を超えて最強のゾンビを決める大会があったら、今シリーズのゾンビが優勝に近いのではなかろうか。
レイジ・ウイルスのアウトブレイクを受けて人が居なくなった英国の街並みが美しく、空撮のショットを多用し細部まで描いた映像が素晴らしい。特定の時間帯を狙って撮影をしたのだと思うが、どのようにして人のいない都市を構築したのかメイキングが気になるほどである。
*****以下、ネタばれ注意*****
その独特の映像美が、「28週後...」を安易なホラーものではなく、質の高いゾンビ映画へと押し上げている要因になっていたが、後半辺りからその映像に無理が生じ始める。コードレッド発令後、都市へのミサイル攻撃や毒ガス散布シーンで少し映像のクオリティが落ちていたように見えた。勿論、その事象を本気で描いたらとんでもない製作費になってしまうが、空撮を用いずに場所を限定した画でも良かったと思う。また英国の復興から再び破滅へと転ずる原因が、ロバート・カーライルの家族にあったことが実に悲しく、勝手に封鎖区域を抜け出した姉弟が最後まで憎らしかった(笑)
「プラネット・テラー」でも観られた、ヘリコプターのプロペラを使ってのゾンビ一掃は刺激的なショットである。どう考えても位置的に無理な気もするが、新世代のゾンビ殺傷方として定着するのか、他の映画でも活用されるのか期待したい。
■関連作品■
マリー・アントワネット ★★プラネット・テラー in グラインドハウス ★★★バイオハザード ★★バイオハザード2/アポカリプス ★★★バイオハザード3 ★★
同じ映画を見た者として、大変興味深く読ませていただきました。
うーん、なるほど!とうなりました。
沢山映画を見てらっしゃるのですね。
そして見方も素晴らしい・・・(自分の浅い見方を恥ずかしく思いました)
また読みにきます♪