前回作「シックスセンス」で驚愕のオチを用意したM・ナイト・シャマランだけに、冒頭の列車事故で実はブルース・ウィリスは死んでいるのでは??と疑ったのは自分を含めて、大勢居たのではないだろうか。
「アンブレイカブル」では普通の人間が、自分のなかの隠れた能力に気付き、ヒーローとして目覚めていく過程を大真面目に描いている。派手なアクションもなくトーンを抑えた映像のなかで、アメコミのヒーローを追う構図が実に奇妙であり、新感覚スリラーといえばそうなのかもしれない。
*****以下、ネタばれ注意*****
薄暗い地下室、ウェイトリフティングで自分の力に気付き始めるシーンなど、ものすごく真剣に演じているがちょっと距離を置いて眺めると爆笑ものである。能力のすごさと、それを証明する画に差があり滑稽に観えるのだ。ブルース・ウィリスはすごい人物なのか、実はそうではなく普通なのか、地味すぎて分からないということが物語を引っ張る要因になっていた。
今作のオチはヒーローの誕生ではなく、実はサミュエル・L・ジャクソンが様々な破壊活動を実行した犯人だったという部分に着陸する。ブルース・ウィリスの能力が非現実的と解ったあとで「犯人は私だ」と言われてもあまり驚かない。それならばいっそのこと、ブルース・ウィリスと握手をしたことで悪のキャラクターとして目覚め車椅子から立ち上がり、謎のメッセージを残して消える。それくらい飛び抜けたほうが面白そうだが…後日談を字幕で綴るラストカットも説明的、蛇足であり好きになれなかった。
■関連作品■
サイン ★★★ヴィレッジ ★★レディ・イン・ザ・ウォーター ★ハプニング ★★★ダイ・ハード4.0 ★★★プラネット・テラー in グラインドハウス ★★★
僕もアンブレイカブルのあのラストには納得いきません。同志がいたようで心強いですw