本作公開後、「Mr.フリーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)がゴッサムシティのみならず、興行収入も凍らした。」というゴシップ記事の見出しが目に入り、思わず「巧い」と感嘆したことがある。シリーズ第4弾の今作は、製作費1億2500万ドルに対し全米の興行収入がおおよそ1億万ドルと散々な結果に終わっている。ここでバットマンシリーズも終わりか…と当時がっくりしたほどだが、その理由は内容を観れば一目瞭然だ。
「バットマン&ロビン」は前作と同じくジョエル・シューマカー監督なのだが、内容・プロットが「フォーエヴァー」と全く同じなのである。1人既に悪役が居て、もう1人の悪役が不慮の事故で誕生してしまう。両者共にブルース・ウェインを逆恨みし、共謀してバットマンを追い詰めるというもの。そしてバットマンの相棒としてロビンのみならず、バットガールまで生み出してしまうほど工夫の無い展開。これでは映画ではなく新キャラクターお披露目会だ。人物をぎゅうぎゅうに詰めた時間配分にキャラクターの面白味も深みもない。
また、出演時の条件だったのか、アーノルド・シュワルツェネッガーのイメージ戦略のせいか、Mr.フリーズの設定が良いとも悪いとも言えない微妙な設定になっている。アクションに不向きなパワースーツはスピード感を欠き演出も冴えなかった。
唯一、バットマンシリーズ常連のアーカム精神病院がでてきて、そこにリドラーとトゥーフェイスの衣装があったシーンが面白かったくらいだ。今回初めてバットマン役に挑戦したジョージ・クルーニーも「キャリアから消したい一作」とコメントしているから泣けてくる。
■関連作品■
バットマン ★★★★バットマン リターンズ ★★★バットマン フォーエヴァー ★★バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 ★バットマン ビギンズ ★★★★ダークナイト ★★★★★オーシャンズ13 ★★★キル・ビル Vol.1 ★★★★キル・ビル Vol.2 ★★★