前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」で評価も興行収入も散々な結果に終ったM・ナイト・シャマラン監督。そのせいか「ハプニング」では興行収入が成功した「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」のプロットとよく似た展開になっていた。
*****以下、ネタばれ注意*****
主人公の夫婦は、なんらかの原因で心が離れている。そこにSF・オカルト的な要素の脅威が迫り、それを乗り越えることで夫婦の絆や気持ちを取り戻すというものだ。「シックス・センス」が評価されたのはどんでん返しの素晴らしさよりも、幽霊もののストーリーながら人間ドラマをきちんと描いていたところにある。今回、シャマラン監督は興行収入のプレッシャーもあり、その辺りをかなり意識して製作したのではないだろうか。
意外だったのはPG-12指定とあるように、人の死に関してのショッキングなシーンが多いということだ。飛び降りや銃殺、動物に腕を喰われるなど、これらの描き方は監督の本来の演出にはなかったものである。今回はどんでん返しがない分、そこで見せ場を繋いでいる印象をうけた。また映画におけるタブー、子供の殺害という事象も堂々と描いており、かなり驚かされた。
観客の最大の関心事項、人々はなぜ謎の死を遂げたのか??なぜ主人公らは助かったのか??明確な答えを示さずスッキリしないオチだが、最後まで飽きずに物語を引っぱる力、オカルトの題材選びや話の運び方の巧さはさすがである。人によって自殺の方法が異なったり、少数派グループの優位性など、不明点はあるものの"次回作も絶対に観てしまう"その気持ちにさせるのが、シャマランマジックなのだ。
また豪華過ぎないキャスティングも程良く、特に主人公の妻を演じたズーイー・デシャネルは魅力的に映っていた。ラスト近く、妊娠の結果を知らせるため玄関先でマーク・ウォルバーグに見せた、彼女のステップのなんともキュートなことか。衝撃の結末がなかったせいか、個人的にはそのシーンが最大の見せ場だった。
■関連作品■
アンブレイカブル ★★★サイン ★★★ヴィレッジ ★★レディ・イン・ザ・ウォーター ★ディパーテッド ★★★ブギーナイツ ★★★★テラビシアにかける橋 ★★
僕もこれ観ました。今までのシャマラン作品にはないショッキングな描写の数々、映画館に観に行ったことを少し後悔しました。怖くて終わるまでずーっと鳥肌たってました(泣)
オチですが、僕は好きですね。基本的に不安にさせてくれるバッドエンドものを好みますから。ただシャマラン作品なら、もう少し希望を持たせてほしかったのも本音です。それがたぶん最後の妊娠がわかるシーンだったのかなって思います。
今までの作風とは一味違ったシャマランでしたね。ところで今作では本人はどこで出演してるんでしょう?残念ながら見逃してしまいました。怖くてたまに目つむったりしてたんで(笑)