リアル鬼ごっこ プレミアム・エディションリアル鬼ごっこ プレミアム・エディション
(2008/08/22)
石田卓也谷村美月

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 「全国の佐藤さん、貴方たちはあまりにも多いので、少し数を減らします。」

 日本全土を巻き込んでの鬼ごっこというアイディアは単純に面白そうだと思った。乗り物を使用してはならないなど、一定のルールの下に壮大な鬼ごっこが繰り広げられるのだが、どうしても納得できなかったのは、タッチをされたらアウトという基本ルールがないところである。

 追われる側は武器を使用してはならないという決まりがあったが、鬼に触れられても振りほどいて逃げればOKというのは疑問だ。鬼ごっこは、追い込まれても相手に触れずに寸前で避けるところが醍醐味なのではないだろうか。本作のように逃亡サイドを羽交い絞めして捕まえたり、殴り返すことが可能になると"鬼ごっこ"という枠からは外れている気もする。

 古典の遊びを極限状態で行うゲームとして「賭博黙示録カイジ」の"限定ジャンケン"を思い出す。基本のルールをベースにしてその上でカスタマイズされたジャンケンは相当に面白いものだった。タイトルに"鬼ごっこ"と銘打っているだけに娯楽の根本原理であるルールにはこだわりを見せてほしかったし、"限定ジャンケン"の映像化を心の中で渇望してしまった。


リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)
(2004/04)
山田 悠介

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*****以下、ネタばれ注意*****




 また「リアル鬼ごっこ」のもうひとつの不満点は、鬼ごっこの時間と同程度にパラレルワールドに関する説明の時間も長いということだ。そのため後半では鬼ごっこの概念がなくなり、パラレルワールド同士をリンクさせての物語になっている。

 「バトル・ロワイアル」以降、「黄泉がえり」や「デスノート」など生死を扱った斬新なテーマの映画はよく目にするようになった。それらにはなんらかのメッセージ性が込められていたが、今作にはその辺りのテーマ性も浅く、テクニカルな世界を説明することに終始している。物語の見せ方よりも、アクションシーンだけ異様に力を注いでるな、監督はアクションが好きなのだろうなということを鑑賞しながら何度も思ってしまった。
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テーマ:映画感想
ジャンル:映画
コメント
ちゎー
はじめましてー足跡からきました
私も映画はよく見ます
邦画のほうが多いですが^w^;
レビュー多く書かれてますねー
また着ますw
2008/08/27(Wed) 06:34 | URL | bisuke | 【編集
こんばんは!!
コメントありがとうございます。
僕は洋画を観る割合の方が多いですが、たまに邦画も紹介しますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします^^
2008/08/27(Wed) 20:18 | URL | >bisukeさんへ | 【編集
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