スパイダーマン™3 [Blu-ray]スパイダーマン™3 [Blu-ray]
(2012/05/23)
トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト 他

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 スパイダーマンシリーズ第3弾。鑑賞後すぐに思ったことはこのシリーズの最大の魅力はキャラクター描写がしっかりとしていたこと。超人的な能力を身につけるも、暮らしが貧しかったり、恋人との関係が上手くいかなかったり、能力がある故の葛藤だったり...単純明快な勧善懲悪ものではなく、個々の人物それぞれに生活があり、普通の人間らしい悩みや行動に大きく共感できることが既存のアメコミ映画とは異なる。それがベースにあるからこそ、あの縦横無尽に駆け回るアクションが活きてくるのだ。

 少なくとも「1」「2」はその辺りがしっかりとしてあった。しかし今回の「3」ではどうにもシリーズの魅力・らしさが観れなかった。その原因としては敵が多く色々な要素を詰め込み過ぎたということ。

 ハリー、サンドマン、ヴェノムと敵が3体登場し、それぞれにアクションの見せ場やバックグランド紹介など多くの時間を割いている。そのせいか、登場人物の行動や判断がやけに唐突だったり不可解なものや偶然性に頼るものになっていた。都合の良い記憶喪失、執事のハリーに対する突然の助言(遅いよ!!)教会に行ったら上にピーターがいたり...と説得力に欠けるものばかりだった。ヴェノムによって黒く染まったスパイダーマン、あの辺りから一気にリズムが悪くなったように思える。

 おそらく前2作が予想以上の大ヒットしたことで続編への過剰な期待感、商業利用。この敵を登場させたい、こういう映像・アクションが撮りたいというイメージの増長がこのような結果になったのではないかと。

 それでもである、映画史上最高の製作費358~417億円(推定値)ともいわれるだけあって映像は圧巻だった。特に「サンドマンのCG表現だけで映画1本分」というコメント通り、砂の粒子の集合で描いた関連シーンは視覚を刺激し続けた。アクションシーンも上下左右360°をフルに使った激しいものになっているので他の映画ではなかなか観れないアングルやスピード感が体験できる。

 多少の不満はあるもののやはり楽しかった。世界中でここまでヒットすると1つの映画ではなく「スターウォーズ」のように一種の祭りであり、スクリーンのみならずその他にも見られるスパイダーマン現象も併せて楽しまないと損である。


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