ファーストフード・ネイション デラックス版ファーストフード・ネイション デラックス版
(2008/09/05)
グレッグ・キニアイーサン・ホーク

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 ファーストフード店を題材にしたブラックコメディ


 街中どこにでもあり、最近では24時間営業も多くなったファーストフード店。その手軽さからよく利用するのだが、今作を観ると少しだけ敬遠しそうになった。「スーパー・サイズ・ミー」でも同じような気持ちになったのだが、「ファーストフード・ネイション」はドキュメンタリーではなく、ファーストフード店を展開する架空の企業を舞台にしたブラックコメディである。 アメリカの産業をコメディで皮肉る観点は「サンキュー・スモーキング」を思い起こさせるが、それよりもシリアスであり笑えるか笑えないかのラインを巧みに紡いでいた。

 本作は、ミッキーズバーガーの本社マーケティング部長、ミッキーズバーガーのお店で働くアルバイト店員、バーガーのパテを作る工場の労働者の3つの視点から成り立っている。全く関連性のない立場は最終的に、パテの元となる肉・牛という部分で交わりラストは、予想もしない衝撃の画が飛び込んできた。




*****以下、ネタばれ注意*****




 様々な人物が登場するのだが、やはりメキシコの不法入国労働者のエピソードが1番印象に残る。お金を求めアメリカで働くも、劣悪な職場環境、蔓延する薬物汚染、セクハラなどメインのカップル2人の顛末を思うと胸がつまりそうになった。映画用に誇張された表現もあるだろうが、実際もおそらくは似たような状況が起きているのではないだろうか。ファーストフードはアメリカの文化の象徴とも言えるが、そのシンボルの裏に悲惨な因果が隠れていると思うと、簡単にはバーガーを口に運べなくなる。食の安全、その意識が高い現在だからこそ一見の価値はあるだろう。

 また出演者も少しの出番ながら、ブルース・ウィリス、イーサン・ホーク、ポール・ダノ、そしてアヴリル・ラヴィーンとユニークなメンバーが集結している。ファーストフードには言及していないが、イーサン・ホークのいつも通りの得意気な台詞まわしが面白かった。


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