イーグル・アイ (Blu-ray Disc)イーグル・アイ (Blu-ray Disc)
(2009/02/13)
シャイア・ラブーフミシェル・モナハン

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詰め込み過ぎの映画


 「イーグル・アイ」の感想を尋ねられたら迷わず"詰め込み過ぎの映画"と答えるだろう。スピード感がありアクションも豊富なのだが、様々な要素が絡み合いよく分からなかった、というのが本音である。

 また作品を観ながら、沢山の映画のタイトルが脳裏をよぎった。ストーリーの根幹は「激突」「逃亡者」「エネミー・オブ・アメリカ」「フォーン・ブース」やヒッチコックの作品。ビジュアルイメージは「2001年宇宙の旅」「セブン」「12モンキーズ」などである。つまり今作は色々な映画の良いとこ取りであり"どこかで見たことあるな"との既視感が絶えないのだ。ジャンルもアクション、サスペンス、SFと多岐に跨り、テロへの警戒、監視国家、親子・兄弟間の確執、逃亡者と追跡者などメッセージ性やドラマもぎゅうぎゅうに詰めている印象。満腹感はあるが消化不良に陥った人が大半なのではないだろうか。




*****以下、ネタばれ注意*****




 1番分からないのが主人公の声帯がそこまで重要なのか??という点である。アリアはあそこまで電子機器を駆使できるのだから、ギロチン作戦などの解除を待たずにミサイルを撃てば良いのでは??と思ってしまう。軍事類の操作がギロチン作戦解除以前の、アリアの越権行為にあたるとしても、もっと最短な方法があるはず…あれほどの規模の事象を思い通りに動かせるのに、最終的に声帯が必要というのは説得力に欠ける。

 序盤~中盤までは割と面白いのだが、イーグル・アイ計画が明らかになった後から物語が失速するのは残念。大統領殺害の起爆装置がトランペットの内部にあり、ある音に反応して爆発する。それを演出するために楽譜や音符のCGまで用意する可笑しさ。何小説も待たずにさっさと起爆するように仕込んでおけよ、と突っ込みたい。アリアは何にしてもじらし過ぎて、まどろっこしい機械である。

 全体としてアクションシーンは素晴らしく、カメラワークが惜しいものの久々に本気のカーチェイスを観た。トンネル内の無人戦闘機のミサイルも迫力に満ち、空港の貨物室の追走劇は遊園地アトラクション並みに楽しいものである。シャイア・ラブーフとミシェル・モナハンは卒なく役をこなしていたが、難をいえば追手のビリー・ボブ・ソーントンにもうひとつ味付けがあっても良かったと思う。最も印象に残ったのは謎のマサコツアー(笑)



■関連作品■
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 ★★★★
ディスタービア ★★
トランスフォーマー ★★★
Mi : 3 ★★★
運命の女 ★★★★
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テーマ:映画感想
ジャンル:映画
コメント
はじめまして
初めまして。足跡から来ました。
“謎のマサコツアー”
一瞬、雅子様を連想した私がいます。
西洋人が一番知ってる日本女性の名前だったりして。


2008/10/20(Mon) 11:09 | URL | 耀奈 | 【編集
おおおw
いやぁ、またもや、素晴らしいレビューアリガトウゴザイマスです。 
前回も思ったのですが、まさきさんは、アタシが思ってることを的確に言葉にしてくれているので、読んでいて、

「はーすっきりw」

と思ってしまいます。

また、寄らせてもらいます♪
2008/10/20(Mon) 12:37 | URL | KOOL | 【編集
妙な日本描写。
こんばんは!!
コメントありがとうございます。

>一瞬、雅子様を連想した私がいます。西洋人が一番知ってる日本女性の名前だったりして。

なるほどですね。意外とその可能性はありそうです。最近のハリウッド映画は他の国のマーケットも重要視していますから、日本やアジア圏のシーンがあったりしますよね。

マサコツアーの他にも、実家の兄の部屋にあった地図が日本が中心に描かれた世界地図だったりと、微妙な日本描写が気になりました。それでも「コニチワ~」という片言の日本語を聞くと、変な感覚になりますよね(笑)
2008/10/20(Mon) 19:55 | URL | >耀奈さんへ | 【編集
最近の映画のなかでは^^
コメントありがとうございます。

「イーグル・アイ」に関して、突っ込み所が多かったので若干批判的な文章になっていますが、最近観たハリウッド映画のなかでは割と楽しめた部類の作品です。

「そんなバカな」と野次をとばしつつも、心の中では楽しんでいたりするんですよね^^
2008/10/20(Mon) 19:58 | URL | >KOOLさんへ | 【編集
あい
そーですねえ、鉄腕あとむのレベルの

ロボットは人間を殺せない

というルールはどうなっているのでしょうかねえ?
2008/10/24(Fri) 11:21 | URL | nabe | 【編集
たしかに。
コメントありがとうございます。

nabeさんのおっしゃる通り「アイ、ロボット」でも3原則のプログラムが組み込まれてましたもんね。

あれほどすごいシステムなのに、人間に危害を加え過ぎてるというのも、釈然としませんよね。
2008/10/24(Fri) 11:58 | URL | >nabeさんへ | 【編集
こんばんは。昨日観ました。
いつもこの記事を読んでいますが、自分とは違った考えや視点からの映画の観方を与えてくれて、とてもためになります。


僕は普段はあまりアクションを観ないので、こういった目まぐるしい展開の映画を映画館で観ると本当に面白くてスッキリするタイプです。この映画もテーマはテロ、親子、政府の陰謀、テクノロジーの反乱、そして今流行りの「見えない者からの脅迫」といったようなソリッド・シチュエーションものに見られるような要素が詰まっているように思います。しかし展開が本当に面白くてグイグイ引き込まれてしまいました。


特にトンネルでのシーンは、『ダイハード4』に似てるなぁとも思ったのですが、ビビりの僕はとてもハラハラして面白かったです。迫力満点ですし。


記事にも書かれている点は僕も少し疑問に思いましたね。起爆装置くらいもう少しシンプルにしろよ、と。たぶん特定の周波数で起爆する爆薬というのがやりたいという作り手側のエゴでしょう。


それにマサコ・ツアー(笑)。ぼくは「いくら日本人でも、もうちょっと英語は上手く話せるやろ。」という点で引っかかってしまいました。


双子の弟でもシステムを起動できるのなら、検索システムでもっと似た人も探せると思うんですけどね。もっとも、そんな不確かな生体認識を国家の管理システムに採用していいの!?というのが一番の疑問でした。


それを除いては僕としては文句なしです!これからも映画の記事よろしくお願いします!
2008/11/12(Wed) 01:42 | URL | こん | 【編集
ハイテンションの持続。
コメントありがとうございます。

こんさんのコメントにもあるように、目まぐるしい展開は近年のハリウッドアクションの定番になりつつありますね。テレビシリーズ「24」から始まりボーンシリーズなど、ハイテンションの持続と落ち着きの無いカメラワークが、根底の手法だと思います。


>たぶん特定の周波数で起爆する爆薬というのがやりたいという作り手側のエゴでしょう。

そうですね。どうしても周波数に絡めたかったんでしょうね。無理があるような気がしました。


>それにマサコ・ツアー(笑)。
あれは怪しかったですね(笑)ガイドさんもですが、その客もどんよりしていて暗そうでしたし。

ただ、久々にアクション映画らしいアクション映画を観たなという気持ち良さがありました。今後ともブログをよろしくお願いいたします^^
2008/11/12(Wed) 10:47 | URL | >こんさんへ | 【編集
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