チャーリー・ウィルソンズ・ウォー ★★

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [Blu-ray]チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [Blu-ray]
(2012/04/13)
トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ 他

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「でも最後でしくじってしまった」


 「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」は2つの見方ができる。

 ひとつは、「…and then we fucked up the end game」(でも最後でしくじってしまった)の言葉。そして禅の師匠と少年の話の顛末"いずれわかる"という台詞に見えるように、ソ連のアフガン侵攻を、アメリカが水面下で阻止したことが結果として9.11を招いたのだと、内省的に捉える見方。

 もうひとつは、結果として9.11は起きてしまったが、その当時は、それが最善の方法であり人道的にも正しい行いをした。チャーリー・ウィルソンの所属する民主党は、ソ連からの侵攻を阻止したのに対し、最後は共和党の反発によりアフガン復興を拒まれたのだという、免責と共和党批判をしているのだという見方である。

 どちらから眺めても皮肉に満ちた内容であり、エンターテイメント性はあるものの珍しい部類の作品だなと思った。当時の実際の映像を交えたりと、さながら擬似ドキュメンタリーのような場面もあり、過去の世界情勢の動きについて多少なりとも勉強になる。予告編であったような分かり易いコメディや、そこから転じた感動作と期待して鑑賞すると肩透かしを喰らうだろう。

 「神は必ずや邪悪なるものを罰する」難民キャンプでのロング議員の台詞が記憶に残る。"fucked up the end game"それを学んだのであれば、今後アメリカはイラクにどのような行動を示すのか、同じ過ちを繰り返してはならない。


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