ダージリン急行 ★★★

ダージリン急行ダージリン急行
(2008/09/03)
オーウェン・ウィルソンエイドリアン・ブロディ

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 ウェス・アンダーソン監督作品の面白さは、ポップな映像と独特のテンポにある。ゆっくり過ぎず早過ぎないカット、シリアスでもなければシニカルでもない、他の監督が配合できない中間領域をウェス・アンダーソンは探求し続けている。「ダージリン急行」でもその領域はぶれることなく、観客を楽しませる不思議世界へと導いてくれた。




*****以下、ネタばれ注意*****




 物語は心が離れてしまった3兄弟が、列車で旅をしながら再び絆を取り戻すという単純極まりないものだ。しかし、スローモーションで電車に駆け込むシーンや急に顔にズームが寄ったりと、一心を一気に鷲掴みにされるシーンが挿入されており、興味深く鑑賞できる。役者が監督の作風に合わせているのか、それとも作品が役者を変えてしまうのかは分からないが、監督作品初参加のエイドリアン・ブロディも物語の空気に馴染んでいた。

 全編を通じて青が目立つように、美術・小道具や配置を徹底していたが、物語の終盤、父親からの荷物を放り投げた後は赤に変化している。過去と決別でき兄弟の心が通った象徴であるかのような鮮やかな赤は印象深い。

 インドというあまり見慣れない街並みと列車内の雰囲気。本作にはロードムービーとして旅の面白さを伝える要素も含まれているようだ。


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