X-ファイル:真実を求めて(ディレクターズ・カット) [Blu-ray]X-ファイル:真実を求めて(ディレクターズ・カット) [Blu-ray]
(2009/04/02)
デイビッド・ドゥカブニージリアン・アンダーソン

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テレビシリーズでの1エピソードの質にも及ばない


 Xファイルシリーズは、超常現象をテーマとした1話完結のエピソードと、UFO・入植・政府の陰謀等を描き第1シーズンから連続した物語になっている、いわゆる"神話"と呼ばれるエピソードの2つに分類することができる。劇場版1作目では主要キャストを総動員した、スケールの大きな神話系の話を展開したが、今作では超常現象を扱っており、正に原点回帰とも言える物語になっていた。

 失踪した女性と、その解決の糸口となる神父のジョー。彼の透視能力に関して肯定するモルダーと否定するスカリーの対立。これこそシリーズ伝統・定番の型なのだが…観終わってもなお、「真実を求めて」の出来はテレビエピソードの質から遠く及ばない位置に存在している気がしてならなかった。以下、その理由を挙げてみる。




*****以下、ネタばれ注意*****




1.モルダーとスカリーの共同捜査が無い
 上述のようにモルダーとスカリーの対立関係はあるものの、共に肩を並べて捜査をするシーンが極端に少ないのは残念だ。FBIを辞め物理的に距離が離れている場面が多いせいか、協力して事件を解決したようには思えない。

2.犯人の動機や背後の組織についての分かりにくさ
 犯人は女性を立て続けに誘拐し、中盤でそれが臓器売買目的の犯行だとミスディレクションを誘っていた。しかし終盤になると、いつの間にか実験用・さらには仲間を助けるための代用の身体を求めていたような描写へと移っていき、その辺りの意味がよく分からなかった。最初から実験のために人をさらったのか?仲間を助けるためなのか?さらには延命をしてまで、その男を生かす意味はなんだったのか?犯人の動機や背後の組織が非常につかみにくい。

3.見せ場の少なさ、間延び感
 途中にあるチェイスシーンや最後の爽快感の無さは、ある意味でXファイルらしいもの。しかし劇場版であるが故にもう少し見所があってもよかったと思う。またテレビでは45分の枠の中ながら「氷」「海の彼方に」「休息」「ペーパー・ハート」など質の高いエピソードを見せていただけに、今回の脚本はどうも弱い。45分で済む物語を無理に伸ばしている印象だ。

 モルダーとスカリーが同じベットに寝るなど、お互いの信頼関係が深まっていたのは新鮮。しかしエンドロール時のボートを漕いでいるシーンの意図はなんだったのだろうか??その後、画面に向かって手を振っていた2人だが、よく分からない演出にイラっとしたものだ。


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X-ファイル/ザ・ムービー ★★★
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コメント
45分マジック
> 45分で済む物語を無理に伸ばしている印象だ。

なるほど、と思いました。
TVドラマ派のアタシが感じた、なんだかフィットしない雰囲気、
ってのがコレだったんだ~。 
とすっきりwwww

原点に戻った二人だけど、あの頃とは違う関係の二人。
それぞれの悩みと希望、過去と未来。

そんな彼らの微妙な人間関係にクローズアップしたかった作品
なのかもしれないですね。
でも、ほら、なんて言ったって、天下の「X-FILE」w
摩訶不思議な話がベースにならなきゃ、
って感じに仕上げちゃったのかなぁ、とも思いました。
2008/11/10(Mon) 05:40 | URL | KOOL | 【編集
映画としては弱い…
コメントありがとうございます。

>そんな彼らの微妙な人間関係にクローズアップしたかった作品なのかもしれないですね。

なるほどですね。特にスカリーの葛藤はFBIを離れ、医者として従事しているから起こるものでしたし。その辺りを重視したんですかね。

内容は物足りなかったですが、久々に2人が観れてファンとしては素直に嬉しかったです^^
2008/11/10(Mon) 10:38 | URL | >KOOLさんへ | 【編集
2時間のドラマでしたね
青白い月を背景に、あのメインテーマが冒頭流れたときは期待したんですけどね。
たしかに犯人の動機はわからなかった。
拒絶反応のあるだろう他人と他人の人体をすげかえるというのは、まことにこの作品らしいですが、「うーん、それで?」という感じでした。

> しかしエンドロール時のボートを漕いでいるシーンの
> 意図はなんだったのだろうか??

そのあたりはノベライズを読むとスッキリするかもしれません。
事件が終わったあとモルダーはスカリーにバカンスに行こうといった趣旨の話しをしますよね。
そのバカンスでモルダーが想像する場所(というかスカリーに「そういっ場所に行こう」と囁く場所)がくだんのボートを漕いでいた南の島なんですよ。
ノベライズはこのあとスカリーが手術室で少年の執刀を始めるシーンで終わります。
まぁ、映画はあのシーンにつながる脈絡がまったくないので「そんなことするなよ」って感じなんですが(笑)
2008/11/10(Mon) 23:58 | URL | おくの | 【編集
TV版を再度観たくなりました。
こんばんは!!コメントありがとうございます。

>青白い月を背景に、あのメインテーマが冒頭流れたときは期待したんですけどね。

あのメインテーマを聞くと嬉しくなりますね。個人的にはテレビ版と同じオープニング映像を流して「TRUTH IS OUT THERE」の文字をバンとだすのも懐かしくて有りかな、などと思ったりしました。

>そのバカンスでモルダーが想像する場所がくだんのボートを漕いでいた南の島なんですよ。

なるほどですね。とてもスッキリしました。「2人で逃げようか?」という台詞に少し繋っている感じですね。2012年12月22日の侵略開始が迫っているのに、のん気だよ!!っと突っ込みたくなりそうです(笑)映画を観てくれた人へのサービスカットでもあるんでしょうね。
2008/11/11(Tue) 00:55 | URL | >おくのさんへ | 【編集
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