インソムニアインソムニア
(2003/03/19)
アル・パチーノロビン・ウィリアムズ

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 眠りたいのに眠れない、過度に疲れているときほど、休息が必要なときほど不眠になってしまうものだ。不眠はその時間に睡眠できないというストレスよりも、次の日の昼間など活動する時間帯に頭が働かないこと、恰も夢の中にいるような幻覚や判断能力の低下といった身体に及ぼす弊害が大きなストレスとなる。

 そのような事象を取り入れたフィルムノワールこそが今作の「インソムニア」だ。主人公のドーマーは過去の事件・内務監察、同僚への誤射・罪の意識、という内的要因。そしてアラスカ特有の白夜という外的要因から不眠へと陥る。起きているのか眠っているのか、その境目が分からなくなるのと同時に善悪の境界線もまた曖昧になっていく、この侵食過程・演出が今作の見所だ。顔の深い皺に渋さを漂わせ、正義のために奔走する警部役のアル・パチーノ。神経をすり減らしベッドで苦悩する描写、追い込まれていくプロセスはドーマーに移入している鑑賞者自身をも疲労へと導く。




*****以下、ネタばれ注意*****




 残念なのは話題となった犯人役のロビン・ウィリアムズの存在だろう。彼の起用がそこまで必要だったのか疑問を持つほどインパクトに欠け、猟奇殺人の動機も言動も分かりづらい。インソムニア、白夜、猟奇殺人という面白い要素があるものの、ロビン・ウィリアムズの犯人像の甘さからか、後半は極めて在り来りな展開で、クリストファー・ノーラン監督らしい味付けもいまひとつだった。


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