愛おしき隣人 ★★

愛おしき隣人愛おしき隣人
(2008/11/28)
ジェシカ・ランバーグエリザベート・ヘランダー

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 ロイ・アンダーソン監督の前作「散歩する惑星」を観た後、その内容については全くと言っていいほど理解できなかったが、ひとつひとつのシーンの映像は強烈に記憶に残っていた。固定されたカメラ、リアクションしない人物など、監督ならではの文法・独自の演出は「愛おしき隣人」でも健在であった。

 舞台は北欧のとある街で、人々は疲れ、なんらかの悲しみを背負って生きている。それでもどこかユーモラスでありシュールであり、奇妙な画と奇妙な動き、この現実世界とのズレ加減が物語を引っ張る牽引力となっていた。「やっぱり帰るかも」「ラストオーダー、また明日があるよ」よく分からない群像劇が続く展開だからこそ、それらの台詞が印象に残る。




*****以下、ネタばれ注意*****




 「散歩する惑星」で住民がどこかを目指して移動していたように、今作でも同時に住民が空を見上げるシーンがあった。監督の指すその方向や目線とは一体なんなのだろうか。ラストの飛行機の編隊は爆撃機のようにも映り、なんとも怖い画でもある。ロックスターとの結婚の夢で若干の希望を持たせた後の爆撃機…夢をも打ち砕く凄惨な現実が迫っているのだろうか??ロイ・アンダーソン監督なりの、世の中に向けたアイロニーのようにも思える。


スウェーディッシュ・ラブ・ストーリースウェーディッシュ・ラブ・ストーリー
(2008/11/28)
アン・ソフィ・シリーンロルフ・ソールマン

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