デス・レース2000 ★★★

デス・レース2000年 HDニューマスター/轢殺エディション(Blu-ray Disc)デス・レース2000年 HDニューマスター/轢殺エディション(Blu-ray Disc)
(2012/08/15)
デビッド・キャラダイン、シモーネ・グリフェス 他

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カルト映画の先駆け





*****以下、ネタばれ注意*****




 「シルヴェスター・スタローンが死ぬ映画」として今尚、カルト的な人気を誇る「デス・レース2000」。キャラクター・車・世界観・演出の全てにおいて、今作ならではの特色があり、総じて"デス・レース"という一大ブランドを築きあげている。

 普通のレースでは単純に速さを競うのがルールだが、レース中に通行人など人を轢き殺すと得点が加算されるのがデス・レースの特徴だ。その得点区分も、子供や老人を轢き殺すと高得点になるなど、反モラル、ブラックな味付けが満載なのである。人を轢く際の溜めのなさやスローモーションを使わない編集も独特であり、刹那の出来事に呆気にとられてしまうこと必死だ。

 レースの裏側では、デス・レースを主催する支配国家とそれに反発するレジスタンス活動があったり、ナビゲーション役にスパイを送り込んだりと、単純ではない個々の思惑や背景が物語を高める。ラストでは実況のジュニアが「競争と殺戮はアメリカの文化 暴力のどこが悪い」と叫んで轢き殺される、カタルシスに富んだシーンが用意されていた。その後のエンドロールにも人類の進化と暴力についてのナレーションが挿入されるなど、楽しんだ観客を含め、映画を反省するかのごとく説教されるのも味があり一興である。

 今作の登場人物のなかで異彩を放っていたのがフランケンなるトップレーサーだ。デイヴィッド・キャラダインが演じているのだが全身を黒服・黒マントで覆い、マスクを被っているため何とも怪しい。極悪非道と煽った割に素顔は優しく、密かに国家転覆を企むキーパーソンなのだ。そんな彼がマスクとパンツ1枚で女性とダンスを踊るのだから爆笑ものである。大統領を暗殺するために、偽手に爆弾を仕込み、"手"榴弾と言ったあたりも可笑しい。

 バカな設定を真面目に演じる素晴らしさ。バイオレンスや不謹慎な描写もあるが、考えすぎずに笑い飛ばすのがデス・レースへの流儀だろう。暴力・エロス・アクション3拍子揃った、B級映画の金字塔である。


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