デス・レース ★★★

デス・レース [Blu-ray]デス・レース [Blu-ray]
(2009/04/24)
ジェイソン・ステイサム、ナタリー・マルティネス 他

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 今作は1975年製作のカルトムービー、「デスレース2000」のリメイク作品だ。製作にロジャー・コーマンが関わっていたり、フランケンやマシンガン・ジョーが登場するなど、共通項はあるのだが75年版と今作は別物と切り離して考えた方が良い。

 1番の違いは公道でのレースが刑務所内でのラップレースに変わったことである。これにより通行人を轢き殺すとポイントが加算されるという、デスレース最大の悪趣味な見せ場がなくなり、普通のクラッシュレースになっているのだ。無論、現在の社会状況を鑑みるとそのような演出は御法度かもしれないが、それならばデスレースという冠を外したほうがまだ良い気がする。また軽妙でブラックなユーモアが少なく、妻殺害の真犯人探しや娘を取り戻す父として、物語が順当にまとまっているのも、カルトの味付けを求めるファンとしてはどこか物足りない。

 「デス・レース」の監督は「バイオハザード」でメガホンをとったポール・W・Sアンダーソン。ゲームを映画化した実績があるせいか、今作の演出もゲームっぽい。特に、地面にあるパネルの上を通過すると機関銃や防具が使用できるようになる流れは、SFC版「マリオカート」の発想そのものである。ポール・W・Sアンダーソン監督はSFC版マリオカートファンに違いないと勝手に断定。しかも使用できるアイテムがオイル・煙・巻きびしなど2008年製作の映画とは思えない、昔ながらのチープな小道具に苦笑してしまう。




*****以下、ネタばれ注意*****




 カークラッシュシーンの迫力は凄まじく、CG全盛期にこれほど重量感のある見せ場は久しぶりだった。所長が密かに製作した"戦艦"なる改造タンクローリーの最期はアドレナリン全開のぶっ飛び方。今時の映画らしい手振れを多用したカメラワークは位置関係が把握しにくいなど個人的には駄目だった。

 ラストにはお約束ともいえる所長の爆死。憎き所長へのオチは好きだが、全編にあのような笑いが点在すると本家に迫る、素晴らしい作品に化けていたのではないだろうか。B級アクション映画、請負人となっているジェイソン・ステイサムの今後の活躍にも期待したい。


■関連作品■
デスレース2000 ★★★
アドレナリン ★
バイオハザード ★★
バイオハザード2/アポカリプス ★★★
バイオハザード3 ★★
ボーン・アルティメイタム ★★★
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