アメリカン・サイコ ★★

アメリカン・サイコ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]アメリカン・サイコ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]
(2011/06/24)
クリスチャン・ベイル、クロエ・セヴィニー 他

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 こんなクリスチャン・ベールは見たことがない!!全裸でチェンソーを持って走る姿に、バットマンのブルース・ウェインの面影は全く無かった。舞台は1980年代後半のアメリカ。27歳の超エリート証券マンの過度なトレンド志向や物欲主義、そして精神に潜む危うい一面に迫るのが「アメリカン・サイコ」である。




*****以下、ネタばれ注意*****




 主人公のパトリック・ベイトマンは、流行の料理店に赴き、高級スピーカーで音楽を聴き、洗顔剤ひとつにも徹底したこだわりを見せ完璧なライフスタイルを求める。アメリカが舞台なので細かなトレンドは分からないが、日本人の思考と合致する部分もありブラックな笑いを誘う。

 本作で1番ユニークなのは名刺を自慢しあうシーンだ。紙の色と文字のフォントを言い合い、自分の名刺の優位さを競う。名刺勝負でライバルに負け、冷や汗を掻きながら震える姿がなんとも滑稽だ。前述のように全裸でチェンソーを操つる様子や、娼婦と3人でセックスをしてその合間に鏡越しに自分の筋肉をアピールするなど、クリスチャン・ベールの体を張った意外な演技が強烈に印象に残る。

 残念なのはそのような面白さがあるにも関わらず、もうひとつ伝わってくるものがなかった点である。現代風刺劇として、もっと深く身に迫る恐怖や、現代人特有の空虚感を表現してほしかった。劇中では「90年代末までに日本人が米国を買う」という台詞がある、当時の日本はバブル景気の真っ只中。そんな台詞も過去のものだと冷静に突っ込みを入れた自分が悲しくなった。


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