変態ピエロ ★

変態ピエロ [DVD]変態ピエロ [DVD]
(2009/01/07)
ミカエル・ユンパトリック・シェネ

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 「変態村」「変態男」に次ぐ、"変態"シリーズの第3弾が「変態ピエロ」である。原題は「Heros」であり、「変態ピエロ」は日本オリジナルの邦題だ。この手の作品に多いのだが、今作もやはりタイトルオチの感が否めなず、"変態"とインパクトのある単語を用いながら、その文字列に勝るインパクトはなかったように思う。

 また今作は「スマステーション」のツキイチゴローで稲垣吾郎が「醜い」と酷評したことで話題となっていた作品。番組中のコメントにあった、滅裂さやシュールさを求めていたのだが、一応の物語が存在し、突き抜けた感覚やシーンが少なかったのが残念だ。ピエロ姿に変装するのも後半のみであり、ただただ退屈する展開が絶妙の間延びを運んでくれる。

 主人公がカメラ越しに話しかける演出は「ファニーゲーム」でハネケ監督が。現実と空想の往来はリンチ監督が。そこに「レクイエム・フォー・ドリーム」の画面分割と素早いカット割りを加えたような演出、既視感にあふれオリジナリティがないもマイナスである。ピエロの風貌も近頃の、「ダークナイト」におけるジョーカーを連想させ新鮮味がなかった。




*****以下、ネタばれ注意*****




 唯一、窓から落下して地面に触れる瞬間に、海中の映像に切り替わる演出が面白い。劇中で3度ほど使用されていたが、映像・音楽共にセンスを感じさせるもので、この箇所だけ斬新でダイナミックな印象をうけた。

 この変態シリーズは今後も続いていくのだろうか??タイトルに踊らされてはいけないが、ヨーロッパ映画の波長を感じ取る意味を含め注目していきたい。
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