おいしいコーヒーの真実 ★★

おいしいコーヒーの真実 [DVD]おいしいコーヒーの真実 [DVD]
(2008/12/05)
タデッセ・メスケラ、他

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 私はスターバックスが大好きである。とりわけ、キャラメルマキアートが好きで同店ではキャラメルマキアートしか注文したことがない。トールサイズ(354ml)で400円以上する高価なものだが、その甘く濃い味に魅了されてついつい飲んでしまうのだ。

 日本でも各種カフェやチェーン店が乱立し、世界中で1日に20億杯以上消費されているコーヒー。そのようなコーヒー文化の活況の裏にある暗部に迫ったドキュメンタリーが「おいしいコーヒーの真実」だ。今作の掲げる問題点は、コーヒーの原材料である豆、その生産者である農家の不遇について言及している。1989年、国際コーヒー協会が破綻して以降、コーヒーの価格は下落しており、貿易のほとんどをそれに依存しているエチオピアの現状を取り上げているのだ。




*****以下、ネタばれ注意*****




 今作のドキュメンタリーの最大の特徴は、生産国と消費国のシーンを交互に映していることだ。スターバックス1号店の賑やかな様子を見せた後に、スターバックス社へコーヒー豆を供給しているシダモ地域の飢餓の様子を映す。先進国と途上国の往来によって、不公平感と事態の深刻さを際立たせる演出だ。

 残念なのは、いまひとつ解決策が見当たらないということだ。政治レベルの話をすれば、WTOの組織の公平さを。個人レベルではフェアトレードの意識を高めるといったところか。具体的な打開に乏しく先が見えなかった。

 コーヒー1杯における問題の認識はできるのだが、この作品を観たことにより、不買いをすることやアクションを起こすまでには至らない。しかし、キャラメルマキアートを口にしながら、今作を思い出すと別の苦味を感じてしまうのも事実。問題提起として、ブームの功罪としては意義のある映画だと思う。


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