ウォッチメン ブルーレイ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]ウォッチメン ブルーレイ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
(2009/09/11)
ジャッキー・アール・ヘイリーパトリック・ウィルソン

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 「ウォッチメン」を鑑賞しながら面白くないわけではない、といって特別面白いでもない不思議な感覚に陥った。地に足が着かないようなフワフワした心模様であり、映画を観ながらそのような心境になったのは初めてだった。ただ鑑賞直後に思ったことは、ザック・スナイダー監督を始めとして製作陣が惜しみない労力を注ぎ込み完成させたこと、そして「ウォッチメン」に対しての尋常ではない情熱である。163分という上映時間と併せてそのことはストレートに伝わってきたのである。

 フワフワした気分になったのは、物語の意味が理解出来なかったからだ。上映後パンフレットや雑誌で内容や意味を理解し、おおよそを飲み込めた辺りからじわじわと面白さが広がり、もう一度じっくりと観直したいという気持ちになった。

 1番分からなかったのは物語の設定が何年なのかということである。米ソが冷戦状態にありながら、オウルシップなるハイテク機器や気球が空を飛び、ニクソン大統領が政治の統制を行う。この奇妙な組み合わせが混乱を招いた要因だった。本作はパラレルワールドという設定での1985年のアメリカであり、ヒーローの居場所がなくなった世界でどのようにして勢力均衡(Balance of power)を保つかという物語なのである。

 舞台はニューヨークから火星へ、核兵器から原子まで、複数のキャラクターの視点・思想・哲学の果てまでエロスとバイオレンスを交えた濃い内容となっている。ロールシャッハの常に変化するマスクの模様、ベトナム戦争で巨大化したDR.マンハッタンとそこで流れるワルキューレの騎行、そして無駄に長いセックスシーン(笑)などアドレナリン全快のシーンは必見だ。

 仮に「ダークナイトリターンズ」の企画があるとして、クリストファー・ノーランが監督を辞退した場合にはザック・スナイダーに任せてみるのはどうだろうか。「300」の成功と「ウォッチメン」でみせたアメコミへの深い愛情、独自の映像センスを踏まえて、そう思ったのは自分だけではないはずである。


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