愛を読むひと ★★★

愛を読むひと (完全無修正版) [Blu-ray]愛を読むひと (完全無修正版) [Blu-ray]
(2010/01/08)
ケイト・ウィンスレットレイフ・ファインズ

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<一言コメント>
 「愛を読むひと」を観て特に好きなシーンが2つあった。ひとつは「僕を愛してる?」という問いに、戸惑いながら頷くケイト・ウィンスレット。もうひとつは、ハンナからの手紙を几帳面に引き出しに入れながら、足でその引き出しを閉めるレイフ・ファインズ。互いの性格やその時の心理的な距離を示した印象深いシーンだった。




*****以下、ネタばれ注意*****




 1958年~1980年代にまで渡る長い年月の物語。劇中で語られるハンナとマイケルの関係をなんと形容すればよいのだろうか。面白いのは1958年にマイケルが「愛してる?」と尋ねたときは、ハンナはとまどいながらの返事となり、1980年代にハンナがそのように尋ねたときは、マイケルは素っ気無い態度をとってしまうところだ。長い時間を経てもすれ違ってしまう気持ち。相手の存在が大事なものと気付いたときに、既にその相手は目の前から居なくなっていることが物語性を一層強めている。

 また今作では思いのほか「戦争」というものが大きな意味を占めていた。ハンナが死亡した後に、彼女が残したお金を受けとることを拒否するイラナ。イマジナリーラインを越えて真正面からカメラを見つめたレナ・リオンの表情が記憶に残った。戦争は許されない、という確固たる意思の表れである。

 戦争が2人を引き離すが、朗読により再び近づくハンナとマイケル。悲劇のなかに生まれる人間の強さと人と人との結びつきを考えさせる物語だ。


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