ベロニカは死ぬことにした ★★

ベロニカは死ぬことにした [DVD]ベロニカは死ぬことにした [DVD]
(2006/09/22)
真木よう子イ・ワン

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 世の中にある無数の物語。その多くは、登場人物の成長を描いたものが多い。その際に注目するところは、どのように変わっったのかということと、何がきっかけで変わったのかということだ。

 今作でいうと、「どのように」という点では主人公トワの、死にたいと渇望していた心が生きたいという方向へ変わっていく、というシンプルで希望がもてるものだった。しかしもうひとつの「何がきっかけで」この部分が急転直下の出来事であり驚いた。生まれた初めて、感じたことのないオーガズムに達したことで、生きる実感を見い出すという哲学は面白いのだが、そこにいくまでの脈絡を外すような展開が理解できなかった。また狂気の世界を描くはずだった精神病院もありきたりで、どこかユーモラスで逆に世界観と緊張感を削いでいたように思う。

 世界的なベストセラーであるコエーリュの原作は読んでいないが、この映画のみに限定すれば伝わってくるものがなかった。主役の真木よう子は「ゆれる」等でも気になっていた女優だが、今作でも鋭い目つきとオーガズムに達する難しい場面等、強烈な印象を残している。
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