変態村 ★★★

変態村 [DVD]変態村 [DVD]
(2006/10/04)
ローラン・リュカジャッキー・ベロワイエ

映画の詳細を見る



邦題のイメージに反して質の高い作品


 邦題のタイトルが強すぎて妙な印象を与えがちだが、カンヌ、トロント、ロッテルダム等、様々な映画祭で正式上映。鮮烈なインパクトを残した「カルネ」「カノン」のギャスパー・ノエ監督の再来と評され、個人的にものすごく期待していたのが「変態村」である。

 しかしチケット売り場で「変態村1枚」と言うこと自体ハードルが高い(笑)上映館では「只今から1番スクリーンで変態村の上映を開始します」みたいなアナウンスが流れるのか、それはそれで面白が、その場の雰囲気やら色々と良からぬ妄想をしているうちに劇場での鑑賞機会を逃してしまった。そして今回、満を持してのレンタル開始。大型ビデオ店でホラーコーナーの隅っこにようやく1つあった変態村。借りるのも勇気がいる(笑)

 本編は、売れない歌手のマルクがクリスマス・ライブを終え、次の目的地である南仏を目指している途中に車が故障、小さな村へと迷い込むというもの。心底、主人公は受難の連続だったと思うし、主人公以外の登場人物全員が歪んだ欲望や性質に憑りつかれているのが怖い。「変態村」というタイトルも、変態欲望という言葉が辞書に載っているように、冗談狙いではなく案外的を得ているのかもしれない。

 不快感に満ち、陰湿で暗いトーンの映像。訳の分からない狂気のピアノ演奏と不気味なダンス、重く緊張の連続で後味の悪さも他の作品の群を抜いているが、作品の質は決して低くない。1カットの長さが独特なのか?もう一度鑑賞したい、と思わせるのは変態村ワールドにはまった証拠かも。
スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment

Designed by Akira.

Copyright © 映画ノスタルジア ~映画館・DVDで観たおすすめ作品の感想・評論~ All Rights Reserved.