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(2009/12/02)
ベネチオ・デル・トロブラッド・ピット

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  ガイ・リッチー監督の前作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」と何ら変わりの無い構図。リメイクやコピーかと思わせたが、切り替わりの速いシーンなど、全編に渡る軽快でブラックな演出はやはり魅力的だった。登場人物が多いクライムサスペンスというと真っ先に「パルプ・フィクション」を連想させるが、カメラワークや色使いなど、またそれとは違う味付けがあり、ガイ・リッチーならではの新しいジャンルを築き上げていると思う。

 86カラットの巨大ダイヤを巡り、多くの組織が争奪戦に関わってくるのだが、人から人に渡り物語も2転3転。「スナッチ=ひったくる」の題名通り、ドタバタ劇がテンポ良く繰り広げられる。銃弾を歯で受け止めた殺し屋や、殺した人を豚の餌にする裏ボクシング界のドンなど、濃いキャラクターが多数登場するのだが、そのなかでもトリッキーな汚れ役に徹したブラッド・ピットはインパクトがあった。

 パイキーというキャンピングカー暮らしの素人ボクサーなのだが、筋肉質の体つきや全身タトゥー、訛りのある喋り方など「12モンキーズ」や「ファイト・クラブ」に続き、新たな汚れキャラを創作しており、その振る舞いが可笑しい。ガイ・リッチー作品への出演を渇望していただけあって、本人も楽しく演じていたように観える。ギャンブル好き役のベニチオ・デル・トロにも期待をしていたのだが、中盤であっさりと死亡(笑)主要人物を簡単に逝かせるのも、この手のジャンルの通例である。

 ガイ・リッチー監督はその後「スウェプト・アウェイ」などで迷走しているが、3番煎じと言われようといいので、再び豪華キャストを集めてこのような作風の映画を撮ってほしいものだ。


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