ソドムの市 ★★★

パゾリーニ・コレクション ソドムの市 (オリジナル全長版) [DVD]パゾリーニ・コレクション ソドムの市 (オリジナル全長版) [DVD]
(2003/02/21)
パオロ・ボナチェリ

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 世界中で本編削除、本編修正、上映中止、上映禁止が相次いぐなど映画史上一番の問題作が「ソドムの市」だ。ストーリーはファシストで権力者の公爵・司教・大統領・判事の4人が街中の美少年と美少女を集めあらゆる変態行為を楽しむ、というもの。

 最後の最後に救いがあることを信じて嫌悪感と嘔吐感こらえながら鑑賞……結局、ラストまでひたすら少年少女を弄ぶだけだった(激鬱)物語の構成は<地獄の門><変態地獄><糞尿地獄><血の地獄>の4つに分類され、そのタイトルに沿った変態行為を観客はただ傍観するのみ…<地獄の門><変態地獄><血の地獄>はなんとか大丈夫だったけど<糞尿地獄>これはかなり衝撃的で観ていてきつい(吐き気を覚えた)出演した少年・少女は演技とはいえ、このような体験をしてトラウマにならないか、撮影後通常の精神に戻れるのか心配してしまうほどあまりに醜くて残酷。

 劇中、唯一救われたのは自殺をした少女がいたことだけ。生き地獄とは正にこのようなことではないだろうか。社会の縮図を皮肉めいて描いたのか主題は分からなくもない、音楽もエンニオ・モリコーネとあって微妙に良い。今作を芸術と呼ぶなら到底理解は出来ないし権力者の言動も不愉快極まりない、ただこのような内容であることを知った上でも観てみたいと思った自分(鑑賞者)がいるわけで…人間の欲の深さと危うさについて改めて考えさせられた。

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