フライトプラン [Blu-ray]フライトプラン [Blu-ray]
(2006/12/06)
ジョディ・フォスターショーン・ビーン

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 「フライトプラン」の公開と割と近い時期に「フォーガットン」という作品があった。両作品とも突然、自分の子供が失踪し、母親が子供を捜すという大筋である。しかも主役の2人はジョディ・フォスターとジュリアン・ムーア。両者とも知的なクラリス・スターリングを演じた過去があり、物語の中盤で子供に対する言動を疑われるという展開もそっくりだ。しかしその中盤以降の動きに大きな違いをみせる。

 「フォーガットン」は汎用なオチに終らず、それを突き抜けた意外性と圧倒的なビジュアルを用意し、多くの人の記憶にインパクトを焼き付けた。一方で今作は、普通かそれ以下の展開に終わり、歯痒い気持ちになった。




*****以下、ネタばれ注意*****




 子供が消えたのは、お金目的の誘拐というオチになってしまうのだが、犯人の意図が見えにくい。共犯者にスチュワーデスがいるものの、娘を誘拐するのも、飛行機内に確執したのも、何をどうしたのかったのか全体像がつかめないのだ。普段、悪役の多いショーン・ビーンが機長役、「プール」で不気味なストーカー役を演じたエリカ・クリステンセンがスチュワーデス役など、使える駒は沢山あったのに、全てミスリード要因に仕立てたのはもったいない。ネタ晴らしを早めにもってきたせいか、前半の緊張感が途切れ、終盤ではただの追走劇となりリズムが悪くなっていた。

 それにしてもジョディ・フォスターの行動力たるやすごい。機内の構造を熟知しており、停電や酸素マスクを客の頭上に降らすなど、娘のためにあらゆる行動にでる。配線盤を前にケーブルで基盤をショートさせ火花を散らすシーンはもはやコントの領域だ。なんの罪もない何百人の乗客をパニックに陥れたせいか、娘が助かろうが、犯人が分かろうが、素直にハッピーエンドとも言えない、残尿感のようなものを覚える最後だった。


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パニック・ルーム ★★
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