Dr.パルナサスの鏡 ★★★

Dr.パルナサスの鏡 [Blu-ray]Dr.パルナサスの鏡 [Blu-ray]
(2010/07/02)
クリストファー・プラマーヒース・レジャー

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 「Dr.パルナサスの鏡」はいかにも"テリー・ギリアムらしい"作品だった。物語と映像の奇抜さ、さらには公開までの困難な道のりさえも、監督らしいとさえ思えてしまう。撮影中に若くして急逝したヒース・レジャー。完成断念と思われた今作は彼の友人である、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの出演によって何とか公開まで辿り着く。そのような経緯を踏まえ、ヒース・レジャーの出演シーンには特別なオーラのようなものと、彼の最期を思い悲しさを感じずにはいられない。最初の登場が首吊りの場面というのもショッキングであり、不思議な因果を想像させるものだ。

 自分の願望を具現化し体験できる鏡の世界、そして悪魔との約束。物語の発想は興味深いが、そもそも登場人物の利害関係がイマイチ分かり難い。この辺りはキリストや神話を暗喩しているのだろうか??悪魔と賭けを始めた理由や、5人獲得したら娘を渡さなくても良いという条件を提案する理由もよく分からなかった。知識を深めると物語の本当の意味を理解できるのかもしれない。鏡の世界の気球は「バロン」を、現実世界の退廃的な様子は「未来世紀ブラジル」を彷彿とさせるものだった。

 パンフレットに載っていた1文が印象深い。"ヒース・レジャーの死後、彼の代役を探していた時、トム・クルーズが自らこの役を買ってでたが、ギリアムは断る"トム・クルーズが演じるトニーには確かに違和感を覚えそうだ。


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