踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! スタンダード・エディション [Blu-ray]踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! スタンダード・エディション [Blu-ray]
(2011/02/02)
織田裕二、深津絵里 他

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 踊る大捜査線の映画版は、さながら幕の内弁当のようである。豪華な俳優陣の共演、エキストラ・小道具・小ネタに至るまで、とにかく1画面あたりの情報量は多く、それが色彩豊かな、幕の内弁当のおかずに見えてしまうのだ。前2作の「THE MOVIE」「THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」はその配膳加減が絶妙で、爆発的なヒットを記録したのだと思う。では第3作である「奴らを解放せよ!」はどうだろうか??





*****以下、ネタばれ注意*****




 率直な想いを言えば、おかずの詰め込み過ぎに思えた。ほぼ全てのレギュラー陣が出演し、且つ、新キャラクターも描く。ひとりひとりの存在が消えないように、ある程度の見せ場を設けるため必然的に青島刑事の活躍シーンは減ってしまう。鑑賞後、織田裕二はなにをしたのか冷静に思い返してしまったものだ。

 もうひとつ致命的だったのは、胸が熱くなるような展開がなかったことである。踊る大捜査線の魅力は派手なアクションでも犯人を捕まえる瞬間でもなく、捜査の過程で起こる内輪モメにある。もっと言えば内輪モメに屈することなく、自分の信念に従って行動する青島刑事の姿にあった。今作では小栗旬が演じた鳥飼誠一なる新キャラクターが登場したが、本庁と所轄のサーバントリーダー(調整役)であるせいかそこまで確執が生まれない。

 またパート1で警視庁副総監の誘拐(和久さんも捕まる)青島刑事の刺殺、パート2で雪乃さんの拉致・すみれさん被弾、と前2作で結構なストレスを負ったせいか、主人公グループにこれ以上の負荷が考えられないのである。青島刑事に実は腫瘍が・・・と病気の臭いを振りまいたが、すぐに撤回。シリーズを重ねるごとに事件の規模も縮小している印象をうける。湾岸署の引っ越しに絡め、物理的な大きな移動はあったものの、内面の心が揺さぶられることはなかった。どのような制約があるのかは分からないが、オープニングでリズム・アンド・ポリスが流れなかったのも残念である。

 日向真奈美(小泉今日子)を中心として歴代の犯人が出演した今作は、正に集大成といえる位置づけか。それなら次回は原点回帰、"脱"幕の内弁当を目指し、青島刑事の活躍を熱く描いてほしいものだ。


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踊る大捜査線 THE MOVIE  ★★★
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! ★★★
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サマータイムマシン・ブルース ★★★★


踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!オリジナル・サウンドトラック踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!オリジナル・サウンドトラック
(2010/07/07)
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