アウトレイジ [Blu-ray]アウトレイジ [Blu-ray]
(2010/12/03)
ビートたけし三浦友和

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 「なんだと馬鹿やろう」「大きなお世話だよ、馬鹿やろう」「ぶち殺すぞ、コラ!」この繰り返しの映画。もっと言えば、北野武演じる大友への指令→「なんだと馬鹿やろう」→殺人→大友への指令…この繰り返しの映画だ。登場人物の内省に迫る時間は無いに等しく、「アウトレイジ」(激怒)のタイトル通り怒りと暴力が作品を覆っていた。

 それまでの北野作品のような抽象さはない。指令に従って物語が前に進むため、分かりやすいエンターテイメントという印象をうけた。中身がないと言えばそれまでだ。それを補ってもお釣がくるほどの、バイオレンス描写をどう捉えるかで本作の好みはハッキリと分かれそうである。




*****以下、ネタばれ注意*****




 登場人物のなかでは、武闘派ながら何処かクールさを漂わせていた椎名桔平の立ち振舞いが記憶に残る。女性に対して優しいなぁと思わせるベットシーンをはじめ(笑)、インパクトに残る最期など見せ場の多い役だった。多数の俳優陣が悪人として出演してるが、椎名桔平以外は似たり寄ったりで面白味に欠ける。

 歯医者の機器を使用しての口内攻撃、菜箸を耳に突き刺す、カッターで指を切り落とすなど過激な描写もひとつ外せば笑えるもの。某国大使への蛇トラップや喫茶店爆破はさながらドリフのコントのようである。暴力映画を観ているのに笑いがこみ上げてくるのだ。

 生への執着を唯一見せたキャラクターが大友であり、その大友も最期はあっさりと殺されてしまう。この乾いた世界観こそがアウトレイジの作風である。「TAKESHI'S」「監督ばんざい」でひたすら自分の内面と向き合った北野監督、今回はひたすらに殺しのレパートリーを熟考したのではなかろうか。


■関連作品■
監督・ばんざい! ★★
TAKESHI'S ★★
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