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(2010/07/23)
赤西 仁北乃きい

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 実生活と劇内の奇妙なリンク


「星野のお母さん、あの人に似てるんだ…稲森いずみ。」
 「リリィシュシュのすべて」で強烈に記憶に残った台詞だ。稲森いずみが演じているのだから当然のことなのだが、映画と現実世界の境界をすっ飛ばした台詞に、奇妙なリアリティを覚えた。「BANDAGE (バンデイジ)」にも似たような匂いがする。小林武史初監督作品なのだが、岩井俊二がプロデューサーとして参加しているせいか、現実世界をそのまま紡いだ既視感は岩井作品と密に繋がっているように思えた。

 1番の特長は、赤西仁演じる高杉ナツが赤西仁にしか見えなかったことだ。彼の素性は当然ながら知らないが、キザで、たまにやる気を見せるが基本無気力というイメージと高杉ナツのキャラクターが見事に合致しており、素で演じているというよりカメラの前でそのまま赤西仁を振舞っているように観えた。自分の才能の有無やLANDS(ランズ)解散の顛末は、近頃、KAT-TUNを脱退した彼の行動とモロ被りではないだろうか。「BANDAGE」に出演したことで感化され、そのような結果になったとも思えなくもないこのタイミング、偶然だなと少し可笑しかったり。

 また、渡辺杏に「両親の問題で色々あって学校辞めるんだ」と言わせたのは、実の父親である渡辺謙の離婚問題・元妻の借金問題を思い起こさせ、なんともバツの悪い台詞だなと、製作サイドのいやらしさを感じさせた。一方でヒロイン演じた北乃きいは、劇中の純粋無垢なイメージとは逆に路上キスをスクープされたりと、既視感を壊した女優である(笑)

 劇中では架空のバンド、LANDSのオリジナルソングがいくつか流れる。「オリンポス」「元気」「二十歳の戦争」「勇気」物語の流れに即した楽曲となっているが、ピンときたのは「BANDAGE」だった。同曲は練習のシーンとエンドロールで聴けるのだが、欲を言えばライブのシーンで長く聴きたかったものだ。歌詞の意味は正直よく分からなかったがメロディは良く、さすが小林武史と唸る。

 ドキュメンタリーのような手ぶれ感、長回し、物語が起承転結の転で終わる結末も、岩井作品を連想させるもの。音楽映画として演奏シーンが注目されがちだが、1番の見所は冒頭で北乃きいがサッカーボールを蹴るシーンだ。フォームの綺麗さとボールの勢いの良さで、飲んでいたコーラを吹き出しそうになった(笑)


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リリイ・シュシュのすべて ★★★★
きょうのできごと ★★★★★
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